続・陰謀　……　２０１９．３．１５
	「またタイトルが……」
	「ホワイトデーだからですか？」
	「そういやそんなのもあったな」
	「違うんですか？」
	「いや、最近そういう話題ちょくちょく見るなーって思って」
	「そういう話題っていうと？」
	「まぁ、陰謀論って言っていいかはちょっと分からんが、最近だと、ニンテンドーラボＶＲキットとか、けものフレンズ２とかな」
	「ニンテンドーラボって、ダンボール工作とゲームの組み合わせの奴ですよね？」
	「そう、それ。ダンボールでニンテンドースイッチをＶＲゴーグル風にする工作キットが出るんだって」
	「……強度とか大丈夫なんですかね？」
	「スイッチ本体をディスプレイに使う関係か、軽量化とか断念したっぽくてな、ＨＭＤというよりは、手で持って覗き込むような形になってる」
	「何かしら手で支えないといけなくて、両手がフリーにならないから、ＶＲとしてはどうなんだろうね」
	「ＰＳＶＲもそうだけど、ＶＲって解像度とか機器の性能がないと結構きついからな。ＰＳＶＲは良く出来てるが」
	「それがどうして陰謀に？」
	「ネット上で、ＶＲの印象を下げるためにニンテンドーラボＶＲを出したんじゃないかって意見も見かけたんだよね」
	「高品質ＶＲ機器や技術を作れないから、それを実践している人たちの足を引っ張ろうとしているんじゃないか、っていう話」
	「さすがにそんな悪意があるとは思いたくないですね……」
	「まぁね。単に、流行りつつあるっぽいＶＲにも乗っかっておきたい、ぐらいかもしれないし」
	「ＶＲの普及に一躍買ってくれればいいんだがな」
	「それで、けものフレンズ２の方は…… 何だか評判良くないみたいですね」
	「良くないレベルじゃないぞあれ」
	「監督交代とかごたごたしてたっぽいから、どうなるかと思ってはいたんだけどね……」
	「そこまで擁護不可能なんですか？」
	「物語の構成がまず破綻していて、ストーリーを進めるに当たって必要だと思える事象が極端に少ない」
	「キャラクターの言動や行動に一貫性がなくて、その場その場で展開の都合に合わせて動かされてる感も強いね」
	「けものフレンズって、キャラクターもの、だったような……」
	「作風の変化とか方針変更は、作り手と受け手の好き嫌いとかもあるからまだいいんだが、説得力とか納得させるものが無さ過ぎるのが致命的だ」
	「だから、一期の時みたいに、良く分からないけど不思議と見てしまう、見れてしまう、みたいな感覚が皆無でねー」
	「続きものとか、ナンバリング作品って、どうしても前作の印象が刷り込まれるからな。比較するな、とか、前作考慮するな、ってのは実際のとこかなり難しい」
	「問題なのは、だとしても面白くない、ってとこなんだけどね」
	「それ単体だけで考えようとしても、出来が悪い、と……」
	「前作キャラが登場するとか、前作終了後の展開がファンの期待通りでなかった、とかはぶっちゃけ別にいいんだよ。それにある程度納得できて、続編自体が面白ければ」
	「前作キャラが不幸な結末に、ってのは『ライト・ブリンガー』シリーズでも実際にやってるからね」
	「そういえば、『ライト・ブリンガーⅡ』だと前作の主人公たち退場しちゃいますもんね……」
	「パワーバランス的な問題もあるにはあったが、前作のラストでも「次はお前が世界の敵だ」とか言われてるし、実は既に決定事項だったりしたんだけどな」
	「次世代主人公たちを食ってしまう可能性が高い、ってのはメタ的な都合ではあるんだけど、それに対する説得力とかはちゃんと考えての続編展開にしたつもりだしね」
	「とにかく、望んだ展開にはならかった、ってのは不満が出るかもしれないが、そうなった経緯とかに説得力があって、本編自体がその上で面白いなら、まだ許せるわけだ」
	「そうなっていることに意味があればいい、と」
	「そういう風になったことで、続編が面白いものとして成立するなら、ってことですね」
	「で、けものフレンズ２はそれが出来ていない」
	「前作キャラ云々を抜きにしても、茶番感が凄まじいからな。問題が解決されるために発生している」
	「解決されるために発生している、というのは？」
	「普通は、物語を進めていく上で、問題を解決することで成長を示したり、キャラを掘り下げたり、次の展開に繋げたり、ってするんだけど」
	「解決されること、解決することが先に作られて、キャラクターや物語がそれに合わせて動かされている、って感じ」
	「でも、問題とかって先に考えるものだったりしないんですか？」
	「先に考える場合がない、とは言わないけど、ポイントは、問題に合わせてキャラや物語が捻じ曲げられてしまっていることなんだ」
	「例えば、問題に直面するまでにとっていた言動と、直面してからの言動が一致しないとかな」
	「さっきと言っていることが違う、みたいな？」
	「その上で、そういう言動や行動、態度といったキャラクターの変化が、問題解決のためのものにしかなっていない、とかね」
	「シーンを抜き出して見るとそんなに悪くないように見えるのに、通して見るとおかしい、ってのはこの手のパターンが多そうだ」
	「描きたいシーンを組み合わせただけ、みたいな？」
	「ガンダムＡＧＥとかはこのパターン多かったかなぁ」
	「でもまぁ、あれだ、けものフレンズ２は創作においてやるべきでない、やらない方がいいのでは、と思うことの塊だから逆に創作の参考になるかもしれん」
	「そういえばブログにも単独記事書いてましたね」
	「あの記事のツイートも含めて、いいねや拍手が伸びたのを見ると、注目度の高さがうかがえるね」
	「ブログの記事書いた後に放送された話も見てはいるが、正直、中身がないな」
	「中身がない？」
	「簡単に言えば、そのエピソードが存在する必要性がない、ってことだ」
	「１話と最終話だけでいいよね、みたいな感じかな。終盤の展開に説得力や感動を与えるための積み重ねになるような要素がないとも言える」
	「同時に、目的に近付いているという感覚もない」
	「そういえば、１期では目的地がはっきりしていましたね」
	「図書館を目指す、という目的に対し、距離や時間がかかるから、道中を描くための理由ができる。場所自体も、パークガイドのラッキービーストに案内させることもできるし、各地で地図やパンフレットで示されてもいく」
	「対して２期は、主人公の家を探す、という目的は提示されたが、どこにあるのか、そもそも存在するのか、が不明瞭なままだ」
	「確かにそれだと各地でフレンズと交流をしても、情報が増えないのであれば目的地までの距離が近付いている感じがしませんね」
	「で、９話まで見てるんだけど、目的地に近付けている感がないんだわ」
	「単純に考えても、パークって名前だと行楽地ですし、家があるなんて普通は思えないですしね」
	「９話で居住区らしいところは出てきたけど、キュルルは「これじゃない」って言うしね」
	「そもそも、スケッチブックの絵が手がかりになってるんですか？」
	「どうだかなぁ……。まず家が描かれたものがあって、それに繋がるような絵が続いてるなら辿る価値もあるかもしれんが、そんな描写は記憶にないな」
	「で、場所も不明、存在するのかどうかも不明、手がかりを得られたと思える話もないから、当ても無く彷徨って現地の問題に介入しているようにしか見えなくてね」
	「それも良い話だったり、メインキャラに何かしら影響や変化を与えていきそうなものならまだしも、ブログとかにも書いた通りだからな」
	「そうですね……。ただその場で遭遇した問題を解決しただけ、にも見えます」
	「極端な話、最初と最後だけ見ればいいよね、ってなったら間の部分の存在価値が否定されたも同然だ」
	「過程が不要、ってことは、最後まで成長や変化も感じられないし、過程に興味を持たれなかった、って言われてるのと同じだからね」
	「クリエイターとしてはあまり良いことではありませんね」
	「特に、けものフレンズ２は１期が爆発的にヒットして、ブームにまでなっちまったからな」
	「前作によって増えたファンの期待に添えない内容ってだけならまだしも、反感を生んだり、逆撫でするようなものだと、炎上しちゃうよね」
	「今回は特に、プロデューサーや監督、脚本とかのスタッフの言動や態度、行動とかも反感生んでるからな」
	「ええ……」
	「前作の印象上書きが目的だの、ＩＰ畳むのが目的だの、邪推する人たちも出てきてるし」
	「ああ、それで今回のタイトルも陰謀って……」
	「覇穹封神演義とかもそうだけど、何故こうも大多数が不満を持つような作品が出来上がるのか、ってのには興味があるんだよね」
	「納期や製作体制の問題、ってのもあるんだろうが、舵取りや全体の構成をする人たちは疑問とか、否定の感情とか持たないもんなのかね？」
	「作った側としては、作品を否定したりし辛いというのもありそうですけれど……」
	「スポンサーとかもいるから、マイナスなことは言えない、とかはあるだろうけど、それでもね……」
	「あ、対照的にケムリクサは面白いぞ。けものフレンズ２と見比べると、創作の参考にもなる」
	「引き合いに出すのは止めておきましょうよ」
	「どこまで本当か分からないけど、プロットが同じ、なんて噂もあったりするんだよね……」
	「そうなんですか？」
	「まぁ、展開や話運びに共通点はあるっちゃあるな。面白さは雲泥の差だが」
	「今期見てるものだと他には、ジョジョ５部、モブサイコ２期、どろろなんかも良い感じだね」
	「ただ、ケムリクサについては群を抜いて、人と意見交換や考察で話し合いたくなる、って特徴があるな」
	「はっきり描かれなかったり、登場人物たちが気にしていない事象は触れられなかったり、分からないことが多い作品ですよね」
	「それでいて、主人公たちの物語としてはきちんと話が進んでいるし、感情の変化とかが自然かつ丁寧に描かれているから、謎が謎のままでも見れちゃうんだよね」
	「話運びやキャラクター描写が巧いんですね」
	「背景や各キャラのさり気ない所作とかにも後から気付かされるものがあったりして、無駄なシーンが一つもない、なんて評価もあるぐらいだ」
	「キャラクターも魅力的だし、終了後にはこちらも何かしら記事を書きたくなりそうだね」
	「ちなみにケムリクサのキャラクターだと誰が一番お気に入りですか？」
	「りつだな」
	（やっぱり）
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続・陰謀　……　２０１９．３．１５
	「またタイトルが……」
	「ホワイトデーだからですか？」
	「そういやそんなのもあったな」
	「違うんですか？」
	「いや、最近そういう話題ちょくちょく見るなーって思って」
	「そういう話題っていうと？」
	「まぁ、陰謀論って言っていいかはちょっと分からんが、最近だと、ニンテンドーラボＶＲキットとか、けものフレンズ２とかな」
	「ニンテンドーラボって、ダンボール工作とゲームの組み合わせの奴ですよね？」
	「そう、それ。ダンボールでニンテンドースイッチをＶＲゴーグル風にする工作キットが出るんだって」
	「……強度とか大丈夫なんですかね？」
	「スイッチ本体をディスプレイに使う関係か、軽量化とか断念したっぽくてな、ＨＭＤというよりは、手で持って覗き込むような形になってる」
	「何かしら手で支えないといけなくて、両手がフリーにならないから、ＶＲとしてはどうなんだろうね」
	「ＰＳＶＲもそうだけど、ＶＲって解像度とか機器の性能がないと結構きついからな。ＰＳＶＲは良く出来てるが」
	「それがどうして陰謀に？」
	「ネット上で、ＶＲの印象を下げるためにニンテンドーラボＶＲを出したんじゃないかって意見も見かけたんだよね」
	「高品質ＶＲ機器や技術を作れないから、それを実践している人たちの足を引っ張ろうとしているんじゃないか、っていう話」
	「さすがにそんな悪意があるとは思いたくないですね……」
	「まぁね。単に、流行りつつあるっぽいＶＲにも乗っかっておきたい、ぐらいかもしれないし」
	「ＶＲの普及に一躍買ってくれればいいんだがな」
	「それで、けものフレンズ２の方は…… 何だか評判良くないみたいですね」
	「良くないレベルじゃないぞあれ」
	「監督交代とかごたごたしてたっぽいから、どうなるかと思ってはいたんだけどね……」
	「そこまで擁護不可能なんですか？」
	「物語の構成がまず破綻していて、ストーリーを進めるに当たって必要だと思える事象が極端に少ない」
	「キャラクターの言動や行動に一貫性がなくて、その場その場で展開の都合に合わせて動かされてる感も強いね」
	「けものフレンズって、キャラクターもの、だったような……」
	「作風の変化とか方針変更は、作り手と受け手の好き嫌いとかもあるからまだいいんだが、説得力とか納得させるものが無さ過ぎるのが致命的だ」
	「だから、一期の時みたいに、良く分からないけど不思議と見てしまう、見れてしまう、みたいな感覚が皆無でねー」
	「続きものとか、ナンバリング作品って、どうしても前作の印象が刷り込まれるからな。比較するな、とか、前作考慮するな、ってのは実際のとこかなり難しい」
	「問題なのは、だとしても面白くない、ってとこなんだけどね」
	「それ単体だけで考えようとしても、出来が悪い、と……」
	「前作キャラが登場するとか、前作終了後の展開がファンの期待通りでなかった、とかはぶっちゃけ別にいいんだよ。それにある程度納得できて、続編自体が面白ければ」
	「前作キャラが不幸な結末に、ってのは『ライト・ブリンガー』シリーズでも実際にやってるからね」
	「そういえば、『ライト・ブリンガーⅡ』だと前作の主人公たち退場しちゃいますもんね……」
	「パワーバランス的な問題もあるにはあったが、前作のラストでも「次はお前が世界の敵だ」とか言われてるし、実は既に決定事項だったりしたんだけどな」
	「次世代主人公たちを食ってしまう可能性が高い、ってのはメタ的な都合ではあるんだけど、それに対する説得力とかはちゃんと考えての続編展開にしたつもりだしね」
	「とにかく、望んだ展開にはならかった、ってのは不満が出るかもしれないが、そうなった経緯とかに説得力があって、本編自体がその上で面白いなら、まだ許せるわけだ」
	「そうなっていることに意味があればいい、と」
	「そういう風になったことで、続編が面白いものとして成立するなら、ってことですね」
	「で、けものフレンズ２はそれが出来ていない」
	「前作キャラ云々を抜きにしても、茶番感が凄まじいからな。問題が解決されるために発生している」
	「解決されるために発生している、というのは？」
	「普通は、物語を進めていく上で、問題を解決することで成長を示したり、キャラを掘り下げたり、次の展開に繋げたり、ってするんだけど」
	「解決されること、解決することが先に作られて、キャラクターや物語がそれに合わせて動かされている、って感じ」
	「でも、問題とかって先に考えるものだったりしないんですか？」
	「先に考える場合がない、とは言わないけど、ポイントは、問題に合わせてキャラや物語が捻じ曲げられてしまっていることなんだ」
	「例えば、問題に直面するまでにとっていた言動と、直面してからの言動が一致しないとかな」
	「さっきと言っていることが違う、みたいな？」
	「その上で、そういう言動や行動、態度といったキャラクターの変化が、問題解決のためのものにしかなっていない、とかね」
	「シーンを抜き出して見るとそんなに悪くないように見えるのに、通して見るとおかしい、ってのはこの手のパターンが多そうだ」
	「描きたいシーンを組み合わせただけ、みたいな？」
	「ガンダムＡＧＥとかはこのパターン多かったかなぁ」
	「でもまぁ、あれだ、けものフレンズ２は創作においてやるべきでない、やらない方がいいのでは、と思うことの塊だから逆に創作の参考になるかもしれん」
	「そういえばブログにも単独記事書いてましたね」
	「あの記事のツイートも含めて、いいねや拍手が伸びたのを見ると、注目度の高さがうかがえるね」
	「ブログの記事書いた後に放送された話も見てはいるが、正直、中身がないな」
	「中身がない？」
	「簡単に言えば、そのエピソードが存在する必要性がない、ってことだ」
	「１話と最終話だけでいいよね、みたいな感じかな。終盤の展開に説得力や感動を与えるための積み重ねになるような要素がないとも言える」
	「同時に、目的に近付いているという感覚もない」
	「そういえば、１期では目的地がはっきりしていましたね」
	「図書館を目指す、という目的に対し、距離や時間がかかるから、道中を描くための理由ができる。場所自体も、パークガイドのラッキービーストに案内させることもできるし、各地で地図やパンフレットで示されてもいく」
	「対して２期は、主人公の家を探す、という目的は提示されたが、どこにあるのか、そもそも存在するのか、が不明瞭なままだ」
	「確かにそれだと各地でフレンズと交流をしても、情報が増えないのであれば目的地までの距離が近付いている感じがしませんね」
	「で、９話まで見てるんだけど、目的地に近付けている感がないんだわ」
	「単純に考えても、パークって名前だと行楽地ですし、家があるなんて普通は思えないですしね」
	「９話で居住区らしいところは出てきたけど、キュルルは「これじゃない」って言うしね」
	「そもそも、スケッチブックの絵が手がかりになってるんですか？」
	「どうだかなぁ……。まず家が描かれたものがあって、それに繋がるような絵が続いてるなら辿る価値もあるかもしれんが、そんな描写は記憶にないな」
	「で、場所も不明、存在するのかどうかも不明、手がかりを得られたと思える話もないから、当ても無く彷徨って現地の問題に介入しているようにしか見えなくてね」
	「それも良い話だったり、メインキャラに何かしら影響や変化を与えていきそうなものならまだしも、ブログとかにも書いた通りだからな」
	「そうですね……。ただその場で遭遇した問題を解決しただけ、にも見えます」
	「極端な話、最初と最後だけ見ればいいよね、ってなったら間の部分の存在価値が否定されたも同然だ」
	「過程が不要、ってことは、最後まで成長や変化も感じられないし、過程に興味を持たれなかった、って言われてるのと同じだからね」
	「クリエイターとしてはあまり良いことではありませんね」
	「特に、けものフレンズ２は１期が爆発的にヒットして、ブームにまでなっちまったからな」
	「前作によって増えたファンの期待に添えない内容ってだけならまだしも、反感を生んだり、逆撫でするようなものだと、炎上しちゃうよね」
	「今回は特に、プロデューサーや監督、脚本とかのスタッフの言動や態度、行動とかも反感生んでるからな」
	「ええ……」
	「前作の印象上書きが目的だの、ＩＰ畳むのが目的だの、邪推する人たちも出てきてるし」
	「ああ、それで今回のタイトルも陰謀って……」
	「覇穹封神演義とかもそうだけど、何故こうも大多数が不満を持つような作品が出来上がるのか、ってのには興味があるんだよね」
	「納期や製作体制の問題、ってのもあるんだろうが、舵取りや全体の構成をする人たちは疑問とか、否定の感情とか持たないもんなのかね？」
	「作った側としては、作品を否定したりし辛いというのもありそうですけれど……」
	「スポンサーとかもいるから、マイナスなことは言えない、とかはあるだろうけど、それでもね……」
	「あ、対照的にケムリクサは面白いぞ。けものフレンズ２と見比べると、創作の参考にもなる」
	「引き合いに出すのは止めておきましょうよ」
	「どこまで本当か分からないけど、プロットが同じ、なんて噂もあったりするんだよね……」
	「そうなんですか？」
	「まぁ、展開や話運びに共通点はあるっちゃあるな。面白さは雲泥の差だが」
	「今期見てるものだと他には、ジョジョ５部、モブサイコ２期、どろろなんかも良い感じだね」
	「ただ、ケムリクサについては群を抜いて、人と意見交換や考察で話し合いたくなる、って特徴があるな」
	「はっきり描かれなかったり、登場人物たちが気にしていない事象は触れられなかったり、分からないことが多い作品ですよね」
	「それでいて、主人公たちの物語としてはきちんと話が進んでいるし、感情の変化とかが自然かつ丁寧に描かれているから、謎が謎のままでも見れちゃうんだよね」
	「話運びやキャラクター描写が巧いんですね」
	「背景や各キャラのさり気ない所作とかにも後から気付かされるものがあったりして、無駄なシーンが一つもない、なんて評価もあるぐらいだ」
	「キャラクターも魅力的だし、終了後にはこちらも何かしら記事を書きたくなりそうだね」
	「ちなみにケムリクサのキャラクターだと誰が一番お気に入りですか？」
	「りつだな」
	（やっぱり）
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