「Cherish」――あとがき
著者:宮ちゃん♪




 執筆開始から早5年。
 さらに、本編完成から3年程度が経過しているこの作品ですが、先日、ようやくエピローグが完成し、決定版を送り出すことに相成りました。
 思い返せば2年くらい前、本編掲載時に前書きで、「半年っくらいで完成します」とかビックマウスこいて、実際はこれだけの年月が経過している不思議。
 なんていうか、ごめんなさい。いやマジで。
 この作品の完成を待ち焦がれていた人には本当に申し訳ないです。そういう人もいるんです。オガとか。(多分)
 まぁ、ようやくこうして、後書きなるものを書かせていただいている状況では、作者本人の感慨も一入というところでして。
 よかったよかった。
(本人、あまりに期間が空き過ぎて、実は本編をちょっと忘れてたとかは、内緒だ。)

 さてさて。この作品への思い入れが非常に強い、と言うのは前に書いた気がしますが。その時、また時間ができたら反省してみる、とも書いているので、遅ればせながら省みてみることにしましょう。
 もっとも分かり易い意見として、まず伏線を放棄というのが挙げられますか。←疑問系
 話の途中で、これまでの全てをちゃぶ台返して空気感を一掃する、という力技。私の周りでも多くのクレームが噴出し、「伏線を張れない男」という不名誉な称号まで戴いてしまった訳ですが。ただ、これだけを悪者にするのは、いけないことだと思います。それ以上、イケナイ。
 だって、大小の差こそあれど、これくらいの事は他の作家さんたちも日常茶飯事的にやってるよ、きっと。いきなり雰囲気を変えるのって、常套手段だよ。いや、例えを要求されたら困るけど。
 と、いう訳で。むしろここは、@さんの意見を採用するのが一番なんだと、ボクは思います。
 つまり、ストーリーをブツ切りに見たら面白いけど、全体で見るとチグハグだ。と、そういう事ですな。
 確かに要所要所は良いと思うよね、それなりにクオリティー高く書けてるはず。でも、全部を通して見たら、確かにスゴイあべこべ。特に第四章と第五章のジイさんの扱いの違いは、なんつか、スゴイ。繋げたら大変なものになっている。
 流石は@さんだぜぇ……。
 あ、あと、主人公の聖杜くんのキャラが微妙に定まってないのは失策でしたな。ヘタレなのか違うのか。っていうか、そもそも気弱設定だったはずだけど、全くストーリーに反映されてないよね。
 新境地の開拓は失敗でした。
 あと、@さんはヒロインの由梨花ちゃんもキャラが定まってないと感じたらしい。私は上手く書けてたと思ったんだが。
 ただ、途中で出てきたモブの刑事が凄く良く出来てたのは、見解の一致を見ました。ニヤリ。
 最終的に、「これは二つに別けろ」とか言われたのが、ちょっとセンチメンタルな気分だけども。
 っていうかオガにも、違う物として書いてくれ、という趣旨のことを言われた気がする。まぁ、もう完成しちゃったので、変えようが無いんだけども。
「そーいやオガに、『歴戦の傭兵』なる人々がズバズバ死んでいく様が物悲しかった(`・ω・´)」
 とも言われたな。
 でもまぁ、それは別に、良いんだよ。個人的には、聖杜くんの最終必殺技「レオパルドン・ソードビッカー!」が見事に決まってた訳だし。ニヤリ。
 あとは、私としてはやはり、最初の空気感が失敗しているのが落選の最大理由だと思ってしまうわけですが。真実は編集部の味噌汁、だな。ニヤリ。
 そんな訳で、この作品は私史上、もっとも反響の多かった作品です。反響の良し悪しは別として、これは個人的に、かなり嬉しい。
 だから、こういうエンディングで本当に良かったのか、それはちょっと迷いましたが。最後が作者の自己満足な完結なことを、お詫びすべきかもしれませんね。

 んでまぁ、この作品、一応、続きは考えてあります。「CherishA」では、出てこなかったキャラがきっとテンコ盛りでしょう。
 まずは今回、名前だけで全く出番が無かった中村さん家の大黒柱、従兄弟の和杜さんが出てくれるでしょう。恐らくメインで。
 次にライアンさん家の2人のお子さん。年頃な娘と小さい息子は、果たして日本で何をするのか、それは私の頭の中でも判然としてないけども。
 更には謎の番長とか、「もう一つの中村家」こともう1人の従兄弟、そして由梨花を狙うイケメン生徒会長まで。
 何だろう、欲求不満なのか知らんけど、ラブコメ展開しか思い浮かばない……。
 という訳で、書いたら書いたで着地点を定められないかもしれませんが、続きを考えたりしてるんです。
 ただまぁ、例によって書くかどうか分からんから、あんまり期待しないでください。

 それでは最後に、この作品を公開する機会をくれた管理人の白銀と、色々とあーだこーだ言ってくれやがった友人たち、そしてもしかしたら読んでくれた読者の方々に、お礼をば。この節は本当にありがとうございました、そして色々と遅くて申し訳なかったです。


「Cherish」著者、世界で最もハッピーエンドを愛する男・宮ちゃん♪
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