後書き この後、光(ひかる)は「能力者も非能力者も平等に受け入れる国」を興します。元VANの人間だとか、ROVの人たち、能力者であるなしに関わらず多くの人がそこに参加することになります。 修は政治面での補佐官として、光は国の代表として(むしろ修によってこの地位にさせられます)、暮らし始めることになって行きます。 その頃には、光はセルファと、修は有希と、刃は楓、翔は瑞希と結婚しています。 ダスクは、光の興した国には行きませんでした。ただ、かつての部下やリゼと共に財閥を作り、密かに光の国に協力していたりします。それでも、光とダスクが顔を合わせたり、互いの存在を知ることはありません。 それでも、皆それぞれの幸せを掴んで、暮らして行きます。 この後の時の流れは、また別のお話。 と、蒼光の物語は、これで完結です。 長い間、ありがとうございました。読んで下さった皆さん、投票コーナーに票を入れて下さり、コメントも入力して下さった皆さん、本当にありがとうございました。 ここまで書ききることができたのも、読んでくれる皆さんがいてくれたお陰です。 「火蒼光」を中心として書きたいことは全て書き切ったと思っていますので、私は満足しています。 書いていて苦労した話を少しだけ。 実は、主人公の名前を「光(ひかる)」とした時点で、「光(ひかり)」とか「光った」とか「光る」といった用途でこの漢字を使っていません。いつも他の表現で代用していました。 これは、最後の最後(7の六章)で『光(ひかり)』として強調表現で目立たせるためだったんですが、それまでが思いのほかきついのなんのって。 「刃(じん)」も同様で「刃(やいば)」という読みが使えずに苦労しました。こちらは単に紛らわしいから避けていただけなんですが。 もう良く使う漢字一字を名前にするのは止めようと思いました(苦笑) 今更ですが、「蒼光1」を書いている初期の時点では、修が覚醒する予定はありませんでした。最後まで非能力者として光に協力し続ける人物、とするつもりだったんですが、話を考えて行く中で、シミュレートしてみると殺されてしまう結末しか思い付かず、覚醒させることにしたと言う経緯があったりします。その結果、見事最後まで生き延びました(爆) いやぁ、それにしてもざっと振り返ってみると酷い話だなぁ、これ(笑) 不幸指数ばっかりガンガン上がって行くのに幸福指数で打ち消せないんだから。 無駄に振り返ってみました。ネタバレになる可能性も考えて反転しときます。 1覚醒により下降、殺人により下降、修誘拐&殺されかけて下降 2修覚醒で上昇? 彼女できたけど殺されて下降 3転校生敵で下降、味方になり上昇、家族掻き回されて下降、晃VANへで下降 4高校襲撃&自主退学で下降、兄と和解できず下降、セルファと逢って上昇 5アリア寝返って上昇、深輝が敵で下降、シェイドに殺されて下降、婚約で上昇 6霞が死んで下降、セルファ死にかけて下降、修と戦って下降、決意で上昇 7晃と聖一死亡で下降、ダスクと和解で上昇、真実を知って下降、倒して上昇 明らかに上昇のが少ないなぁ(苦笑) 因みに、この物語の中で予定外に死んだキャラって実は一人もいません。皆、登場した時点から最後にどうなるかというのは考えてありました。なので、人気が出なかったから、とか、人気が出たからあえて、とか、そんな後付の理由で退場したキャラクターは一人もいなかったりします。予定外に出番が無かったキャラとか、見せ場が無かったキャラとかはいるんですけど、それは私の実力不足ということですね(苦笑) ともあれ、書き上げることができて良かったです。 初めて書いた応募作だけあって、思い入れの強い作品でもありました。 最後まで書き切ることができて、本当に良かったと思います。 |
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