ライト・ブリンガーT 登場人物・設定解説

人物一覧の見方

「虹彩の色」
能力発動時の防護膜のパーソナルカラーです。
非能力者、あるいは作中で色が描かれていない人物にこの項目はありません。

「×××」能力
 と書かれているのはまだ本編に出ていないネタバレになる能力名です。
 本編で登場するまで伏せたままになります。

右側の欄に書かれている「○○歳」というのは
『蒼光』の舞台である2004年が終了した際(2004年12月31日想定)の年齢です。

<主人公サイド>

火蒼 光
(カソウ・ヒカル)
1988年8月13日生まれ
血液型:B
虹彩の色:蒼白
○「蒼光」の主人公。
 16歳・男性。
 波北高校の一年生。入学して一月が経ち、生活が落ち着き始めた頃にセイナの力よって促され、覚醒する。
 自分の立ち位置に苦悩しながらも生活を変えることを拒み、VANに抗う。戦うことのない今までの生活があれば良く、ROVなどの反抗勢力に着くこともなく戦い続けていく。
 1歳の頃に喘息を患い、運動神経の無さがコンプレックスだった。
 閃光型力場破壊能力を併せ持つ。現在、唯一アグニアを倒す可能性がある能力者である。
矢崎 修
(ヤザキ・シュウ)
1989年1月18日生まれ
血液型:O
虹彩の色:闇
 15歳・男性。
 光の親友。本当の姓は「結城(ゆうき)」
 祖父が戦後、色んな事して儲けて形成したのが有名な「結城財閥」。父はそこの現当主。後を継ぐのが嫌だから、母方の姓である「矢崎」を使っている。弟が いる。偏屈で変な所で柔軟な思考の持ち主で理屈屋。時々、良一を尋ねて隠れた所で裏工作をしていたことも。作戦立案能力は高い。
 空間破壊能力を持つ。
セルファ・セルグニス
(Selfa Selgnis)
1988年5月23日生まれ
血液型:AB
虹彩の色:翡翠
 16歳・女性。
 アグニアとセルファの娘として、VANの中で生まれ、様々な視線を向けられて育った。周りの人間が能力者ばかりだったためか、5歳の時には既に具現力を 自分のものとして自然に使えるようになっており、いつ覚醒したのかは不明。そのためVANの中でも一目置かれており、それ故更に距離を取られるようになっ ていた。
 生まれた時から様々な能力や考え方を持つ人間がいるVANの中におり、VANの本部から外に出ることがほとんど無く、徐々にVANの理想に疑問を抱き始める。しかし、周りの人間はVANの理想に共感しているため言い出せず、自分の居場所を見失っていく。
 そして、刃が覚醒しVANに反抗した時、彼にVANの情報を流すことを決意。
 一人の人間として向き合ってくれたダスクを信頼し、兄のように思っている。
 自由な生き方に憧れており、それを貫こうとする光に惹かれている。
 空間干渉能力超越能力を持つ。
仲居 有希
(ナカイ・ユキ)
1991年1月8日生まれ
血液型:A型
虹彩の色:白銀
 13歳・女性。
 私立七瀬女子学園中等部二学年。心優しい少女で、三年前の事故で心に傷を負う。その為、親や親友にも心を開かず、またコンプレックスを日々溜め込んでい た。それを理解し、尚且つ自分と連れたって生きていってくれる事を約束してくれた修には世界で一番の信頼を寄せている。少し人間不信の気があったりなかっ たり。
 治癒能力を持つ。
朧 聖一
(オボロ・セイイチ)
1986年10月30日生まれ
血液型:B
虹彩の色:黒に近い濃紫
 18歳・男性。
 光と同じ高校に通う3年生の先輩。光と同じ風紀委員。
 セイナによって覚醒したが、自分の力が戦闘に向いていないことに気付き戦うことに命の危険を感じていた。それ故に、自分の能力を活かしてVANにも反抗 勢力にも属せずに情報提供をする見返りとして中立の立場を得て生活していた。だが、聖一自身はそれが長続きしないことを理解しており、VANと反抗勢力の 間を動く合間に自分が味方となるに相応しい人間性と思想を持つ能力者を探していた。
 空間歪曲能力を持つ。
シェルリア・
ローエンベルガ

(Shellrear Roenbelgar)
1988年4月6日生まれ
血液型:AB
虹彩の色:黒
 16歳・女性。
 第二特殊特務部隊、克美の下にいたが、光との戦闘を経て心変わりし、裏切ることに。
 全ての事象は運命だと信じている。セイナの力で促進され、自然覚醒。直後に現れた能力者にVANへと誘われ、運命を感じてVANに入る。そのため、具現 力の覚醒も光との出会いも、自分の心変わりも全て必然だと考えている。故に、心の底からVANの思想に共感していたわけではなかった。
 吸収適応能力を持つ。
アルトリア・スコルジー
(Altria Scollgy)
1989年3月2日生まれ
血液型:B型
虹彩の色:蛍光色
 15歳・女性。愛称は「アリア」
 アメリカ軍の正式装備を供給する、世界的な軍事複合企業「スコール」の現会長。アメリカ国籍。
 「スコール」の取締役会は、ほとんどがVANのメンバーで構成されているため、アリアは会長とは名ばかりで経営権が一つもない。能天気に暇な学生生活を送って居たりいなかったりする。
 両親は4年ほど前に登山事故で逝去。
 数年前のアリアの誕生日パーティーに、結城財閥の跡取りとして訪れた修にアリアが一目惚れ。以来、何度もお見合いを申し込もうとしたが、その時にはすでに修は「矢崎」と名乗り実家と決別していた為、恋心が実ることはなかった。電磁波支配能力所持。





<ROV>

白雷 刃
(ハクライ・ジン)
1986年4月10日生まれ
血液型:A
虹彩の色:金
○「雷刃」主人公。18歳・男性。
 私立上条高校の三年生。普段は運動神経・成績共に非の打ち所の無い完璧な人物。クールな性格からファンが多い。剣道部主将だった。
代々家に伝わる宝刀『雷閃(らいせん)』を手に、家系である古流剣術『迅雷流』を用いてVANと戦っている。
 16歳の時、覚醒して直ぐにシェイドと対峙。具現力に覚醒して撃退するものの、VANを敵視したことで大切な人を殺されてしまう。覚醒前は明るく社交的な性格だったが、VANとの一件から性格が逆転、口数が極端に減少する。
 VANに対する復讐心から反抗することを決意し、能力者を集め、やがて来る決戦のために勢力の拡大を図っている。
 凄まじいまでの戦闘力を誇り、互角に戦える能力者はシェイドのみ。
 雷撃生成能力を持つ、ROV創設者であり、リーダー。
金風 楓
(カナカゼ・カエデ)
1987年10月19日生まれ
血液型:A
虹彩の色:緑
 17歳・女性。
 上条高校に通う二年生。普段は頭脳明晰で大人しめの女子生徒として、弓道部に属している。
 16歳の時にVANの襲撃により覚醒、その場に現れた刃と共に戦うことを決意する。今は亡き親友の形見である二刀の短刀『風薙(かざなぎ)』を手に、親友の家系の古流剣術『疾風流』を武器に刃を支えている。
 大人しい性格とは裏腹に行動力は高い。
 大気生成能力を持つ、ROV四天王の一人。
焔龍 翔
(エンリュウ・ショウ)
1986年8月6日生まれ
血液型:B
虹彩の色:真紅
 18歳・男性。
 刃の同級生であり、古くから付き合いのある親友。空手部主将。
 家系が古流武術『紅焔流』の跡取りであり、刃同様に家系の武術はほぼ完璧に修得している。
 性格は真っ直ぐで、運動神経は抜群だが成績はいまいち。16の時、刃とは違う場所・時間にVANから勧誘を受けるが、突っぱねて戦闘。持ち前の武術で全 滅させ、それ以降も今まで通りに生活。瑞希の覚醒時、刃と楓が現れて共闘した事で初めて刃も能力者だった事に気付く。以降、刃の仲間に加わる。
 刃と肩を並べるほどの実力者。
 火炎生成能力を持つ、ROV四天王の一人。
氷室 瑞希
(ヒムロ・ミズキ)
1987年3月29日生まれ
血液型:B
虹彩の色:水
 17歳・女性。
 刃と翔の幼馴染で、翔と同じクラスにいる。
 性格は活発だが、成績は良い。15の時(早生まれなため、翔や刃の覚醒と同じ年)に覚醒し、その場にいた翔と、直後に現れた刃が勧誘に来たVANを撃退。以後、翔と共に刃の仲間に加わる。
 翔に感化され、『紅焔流』を学び我流の格闘術(足技を多用)を鍛えている。
 氷水生成能力を持、。ROV四天王の一人。
紅 霞
(クレナイ・カスミ)
1988年9月3日生まれ
血液型:A
虹彩の色:紅
 16歳・女性。
 10歳の時、セイナに促がされて覚醒した力を暴走させてしまい、家族を失った過去から他者との関わりを絶つようになった少女。家も破壊してしまい、事故 として処理されていたが唯一無傷で生き残っていたことがきっかけで信頼から気味悪がられ、引き取り手が中々決まらなかった。紅と名を変え、一人暮らしをす ることでどうにか生活費を貰える立場にある。
 覚醒を促したVANを憎んでいる。美咲が唯一の友達だった。
 本当の姓は「赤羽(あかはね)」
 通常型能力者としては唯一、VANの隊長クラスと戦える実力を持つため、ROVの主力に数えられている。
黒金 和人
(クロガネ・カズト)
1979年1月10日生まれ
血液型:A
虹彩の色:鉛
 25歳・男性。
 大柄でやや厳つい顔付きをしているが実は可愛いもの好き。裁縫などの細かい作業が得意で、手先が器用。
 覚醒時にVANに抵抗することを決めた後、聖一からROVのことを聞いて刃に接触。ROVへ入る。
 通常型能力者。

<VAN>

アグニア・ディアローゼ
(Agnia Diaroze)
1957年5月25日生まれ
血液型:A
虹彩の色:黄金
 47歳・男性。
 10歳の時に自然覚醒。力のことを伏せて生活していたが、同じ能力者が迫害されていることに憤りを感じ、19歳の時に能力者の集団を作り、VANへと昇華させていく。高いカリスマ性と具現力の強大さ故に多くの能力者の指導者となった。
 常に具現力を発動したまま過ごしており、ほとんど老化せずに外見年齢は28で止まっている。
 VANの創立者であり統率者、そして現在最強の能力者。
 セルファの父親でもある。
 閃光型超越能力を持つ
セイナ・セルグニス
(Seyna Selgnis)
1965年1月1日生まれ
血液型:B
虹彩の色:翠
 39歳・女性。
 セルファの母親であり、世界各地の能力者の覚醒を促している人物。
アグニアの掲げるVANの理想とは異なる理想のために力を使っているため、厳密にはVANの能力者というわけではない。ただ、セイナの理想を達成するためにVANが最適だと考えており、アグニアに協力している。
 空間干渉能力の持ち主。
シェイド・キャリヴァルス
(Shade Calivals)
1985年12月4日生まれ
血液型:A
虹彩の色:漆黒
 19歳・男性。
 能力者用に作られた試作剣『シャドウ』と『ダーク』を持つ。
 6歳の頃に覚醒してしまい、その力を恐れた家族に捨てられたところをアグニアに拾われた。能力者を「人ではない」と考える者を心底から嫌悪しており、自 分を拾ってくれたアグニアを父と呼び、敬愛している。また、そのアグニアの思想に深く共感し、反対する者はたとえ能力者であっても容赦しない。
 アグニアに次ぐ戦闘力を持つ能力者として知られ、次代の「長」最有力候補でもある。
 第零特殊突撃部隊隊長、閃光型・破壊特化型能力者
シルエッタ・ソード
(Silhouetta Sword)
1984年4月6日生まれ
血液型:A
虹彩の色:天青石色
 20歳・女性。
 第零特殊突撃部隊所属、空間固定能力・閃光型能力を併せ持つ。
 実力は楓と互角。今まで引き分け続けてきたことに憤りを感じている。
アトラス・ブランディッシュ
(Atrace Brandish)
1985年6月10日生まれ
血液型:B
虹彩の色:ガーネット
 19歳・男性。
 第零特殊突撃部隊所属、可視光操作能力・鉱物生成能力を併せ持つ。
 翔をライバル視しており、翔との戦いに楽しさすら感じている。
アニマージェ・フェル
(Animage Fell)
1980年2月4日生まれ
血液型:AB
虹彩の色:琥珀
 24歳・女性。
 第零特殊突撃部隊所属、摩擦制御能力・波動生成能力を併せ持つ。
 瑞希と互角の実力。部隊の仲間と違い、瑞希と引き分け続けていることに対してはあまり執着していない。
ゼルフィード・
ヴォルズィーグ

(Zellfeid Vortziegue)
1959年7月9日生まれ
血液型:O
虹彩の色:銀
 45歳・男性。
 VANの前衛に当たる能力者集団の初期メンバーであり、アグニアにとって親友と呼べる数少ない能力者。
 現在はVANの中にいながら名簿としては存在せず、信頼のおける特定の人物にのみ存在を知られている。アグニアに代わって組織の内偵を行い、VANの調整に尽力している。
 光一と涼子を事故に見せかけて暗殺した人物でもある。
 第零特殊機動部隊隊長、物質分解能力を持つ閃光型
ダスク・グラヴェイト
(Dusk Graveite)
1985年12月31日生まれ
血液型:A
虹彩の色:紫
 19歳・男性。
 12歳の時、3人の友達と遊んでいる際に友達ごと誘拐される。誘拐犯たちが友達を殺していく様を見て覚醒し、誘拐犯たちに抵抗し1人だけ救うことに成功 するが、誘拐犯を殺すことを躊躇したことで誘拐犯の一人がその友人を撃ち殺し、無力感に苛まれた過去を持つ。この経験が、戦闘を余り好まず、仲間の安全を 優先するダスクの性格の基になっている。
 配慮に長けており、その優しさから人望が厚く、部下の扱い(任務の指示や休暇、戦闘中の補佐など)が非常に上手いため、他の部隊の中にもダスクに憧れる者がいるほど。
 特殊部隊長の中では唯一セイナの力が及ばないままに覚醒した能力者であり、最高クラスの実力を誇る、次代の「長」候補の一人に名を連ねている。
 第一特殊機動部隊隊長、重力制御能力を持つ。
リゼ・アルフィサス
(Lize Alphethus)
1986年4月30日生まれ
血液型:A
虹彩の色:薄い藍
 18歳・女性。
 14歳の時に強盗の人質にされ、覚醒し、力を暴走させてしまう。強盗たち全員がかなりの実力を持った能力者だったため、逆に殺されかける。瀕死のリゼが レイプされる寸前、駆けつけたダスクにより救われる。力の暴走とそれを上回る具現力を振るわれた経験から精神不安定になり、力も使えなくなったことで VANには入れられず、元の生活に戻されるものの、塞ぎ込んでしまう。その一ヵ月後、強盗の生き残りに再び狙われるも、ダスクが割って入り、リゼを庇って 戦う。その後ろ姿を見て力を取り戻し、ダスクを手助けしたことでVANへと渡る。当時の実力から下位の部隊に配属が決まったが、潜在能力に気付いたダスク が自分の部隊に引き抜いた。その想いに報いるために実力を付け、今では上位部隊長クラスの実力まで上り詰めた。
 過去の出来事から、「一生ダスクに着いて行く」と心に誓っている。
 第一特殊機動部隊、副長。衝撃生成能力を持つ。
クライクス・ゼフィアール
(Crycus Zephieale)
1977年7月6日生まれ
血液型:O
虹彩の色:黄金
 27歳・男性。
 第二特殊機動部隊長であり、北アメリカ方面師団長。母がアグニアの従姉妹で、親類関係にある者として信頼性が在る。冷静な読みと適確な戦略で、血縁関係 を無視した出世をした。政治的な配慮も考えるだけの頭もあるので、実動部隊長として唯一、師団統轄・運営を任されている人。実は自分の愛称が嫌いで、クー ルって呼ばれると少し不機嫌になる可愛い一面も。だからその愛称を使う人間は、片手で数えられるくらいの人数しかいない。時々、外務室に呼び出されて外交 活動に行ったりもする。VAN内では非常に優秀として知られており、カリスマ性も絶大。最高レベルの戦闘能力・技術を有しているが、親類の過小評価が目立 つアグニアは彼を第二特殊機動部隊長で停まらせている。因みに、次代の「長」候補最右翼。
 空間形成能力を持つ。
レイニス・カート
(Raines Cart)
1986年6月11日生まれ
血液型:B
 18歳・女性。
 クライクスの下で研修を受けていたVANの幹部候補生の一人。
 覚醒前からリゼとはクラスメイトとして面識があった。
インフェルト・イスタルス
(Infelt Istals)
1984年11月13日生まれ
 20歳・男性。
 クライクスの下で研修を受けていたVANの幹部候補生の一人。
 「蒼光2」にて死亡。
ハルランド・バズル
(Harland Bazzle)
1976年8月18日生まれ
 28歳・男性
 クライクスの下で研修を受けていたVANの幹部候補生の一人。
リアン・スーディ
(Lian Suedy)
1984年3月6日生まれ
 20歳・男性。
 クライクスの下で研修を受けていたVANの幹部候補生の一人。
 「蒼光2」にて死亡。
リビュア・シルキット
Rebjure Silket)
1983年9月4日生まれ
 21歳・女性。
 クライクスの下で研修を受けていたVANの幹部候補生の一人。
 「蒼光2」にて死亡。
ヴァイラス・トライヴァル
(Virus Trival)
1976年6月3日生まれ
血液型:A
虹彩の色:黄土
 28歳・男性。
 任務では冷酷な面を強く見せるが、人格者である。部下からの信頼も厚いが、具現力とそれを行使する際には自分の感情などがまるで無いかのように戦うことができる。その精神力と力の特殊性を買われ、今の地位に就く。
 その役職に見合う能力特性により、VANへの貢献度は高い。
 特殊な性癖があるとかないとか。
 第一特殊特務部隊長、有機物生成能力を持つ。
原山 克美
(ハラヤマ・カツミ)
1971年9月23日生まれ
血液型:AB
虹彩の色:くすんだ緑
 33歳・女性。
 孝二・香織の高校時代のクラスメイト。
 大学在籍中に覚醒し、VANに渡る。その際、高校時代から付き合っていた彼氏と別れる。任務でイタリアの料理店に潜伏していたことがあるため、イタリア料理が上手くなった。
 第二特殊特務部隊長、波動生成能力を持つ。
火蒼 深輝
(カソウ・ミキ)
1978年3月9日生まれ
血液型:O
虹彩の色:青
 26歳・女性。
 光一と孝二の従姉妹にあたる。精確には、光一の父の弟の娘である。
 かつて、光一の家族がVANの策略で死亡した際、孝二への事情説明を立ち聞きしてしまい、全てを知る。光一が事故死した後に、覚醒し、勝ち目がないことと生き延びることを考えてVANへ渡る。
 VANの思想を理解はしても共感はせず、ただ淡々と仕事をこなしていたが、光と晃の可能性に気付き、光たちの実力を底上げする試練となるため、自身の力と地位を高め始める。
 第一突撃部隊長、閃光型能力者。
オリニス・ビフィレイト
(Olinis Befilate)
1981年10月23日生まれ
血液型:B型
虹彩の色:青紫
 23歳・男性。
 北アメリカ師団に在籍しており、その昔クライクスに救われてから彼を慕う様になる。能天気な所が在り少しばかり軽い性格。フィーリングが合うのか、バシ ルとは仲が良かった。アメリカ海兵隊で鍛えられたが、比較的に小柄で虐めにも遭っていた。その途中に覚醒して全員を殺害した経歴が在り、軍法会議に掛けら れそうになった所をVANが引き抜いた。その過去故か、妙に冷めた所が在るので誰かが死ぬ事を悲しくは在れど当然と受け止める事ができる
 第三突撃部隊長。熱量支配能力所持。
ロウ・フェイズ
(Low Phase)
1977年6月7日生まれ
血液型:A
虹彩の色:銀白
 27歳・男性。
 セイナの力で覚醒し、VANへ入った能力者。柔軟な思考の持ち主で状況判断能力が高い。
 能力の特性から他の部隊長との共闘やサポート、大部隊を率いての戦闘が多く、得意でもある。
 第四機動部隊長、全反射能力を持つ。
ギュール・ティクアル
(Gule Tiequar)
1979年10月6日生まれ
血液型:O
虹彩の色:碧
 25歳・男性。
 直情的な性格ではあるが、いざ行動に起こすこととなると立ち止まってもう一度考えることができるだけの意思の強さも持ち合わせている。
 ヴェルゲルと仲が良かった。
 第五機動部隊長、瞬間加速能力を持つ。
ヴェルゲル・ヘンディッツ
(Vellguell Hendits)
1979年7月2日生まれ
血液型:O
虹彩の色:土
 25歳・男性
 半ば独断で光抹殺の作戦を立て、修を拉致する。
 能力特性から事故に見せかけた暗殺が得意。
 第三特務部隊長、土砂操作能力を持つ。
フィルサ・アークウィ
(Filsa Arcwy)
1980年5月22日生まれ
血液型:A
虹彩の色:水
 24歳・女性。
 光の勧誘のために派遣された能力者。
 第三特務部隊所属、水流操作能力を持つ。能力自体はさほど弱いものではないが、潜在能力は低く、実力はいまひとつ。
ジョルジュ・フラビオ・メイラ・ゴンサーレス
(Joluje Frabio Meira Gonzerless)
1943年12月29日生まれ
血液型:AB
虹彩の色:灰色
 61歳・男性。
 第四特務部隊長。ポルトガル国籍。策略に長け、その鋭い読みと豊富な人生観からくる経験を活用して様々な罠を張り巡らせる天才。知将としてはVAN内で 名高い。戦闘能力が低い為に特務部隊長に留まっているが、その頭脳からVANの背広組幹部会に所属、戦略的な発言権を持っている。
 スコルジー夫妻の暗殺計画を策定し、さらにアリアに接近してデフォーを陥れることで「スコール」の経営権をVANにもたらした張本人。アリトゥと同じく鉄分子の物質生成能力を持ち、アリトゥの師として直接の指導をした経験がある。年齢的な肉体の衰えから、最盛期の戦闘能力は既に無い。
フランセスク・ガルシーア
(Francesk Gulsear)
1972年2月21日
血液型:AB
虹彩の色:紫
 32歳・男性。
 第四特務部隊員。スペイン国籍。アリアの執事として、彼女の行動を監視している。戦闘能力は高くないが、野心旺盛で出世欲が強い。小娘のお守りに辟易しており、早く戦果を上げてより高い階級へと進みたいと考えている。
 通常能力所持。
東間 竜哉
(アズマ・タツヤ)
1988年6月28日生まれ
血液型:AB
虹彩の色:灰
 16歳・男性。
 光のクラスメイトであると同時にVANの工作員。中学三年時に覚醒し、VANに身を置くことになる。高校への入学は反抗勢力の情報を掴んだため、そのメンバーを探る目的で在籍していた。
 第六特務部隊長、固形化能力を持つ。
カーミリドル・バラットス
(Carmiridle Baruts)
1977年8月26日生まれ
血液型:A
虹彩の色:深紅
 27歳・男性。
 外務室員。交渉事の担当者で、外交的な部分の他に内部の命令通達役もこなす。元第二特殊機動部隊副長で、クライクスとは随分と古い付き合いとか。とある 任務で脚に傷を負い、それが相手の具現力の影響で治らなくなったので止む無く戦闘の最前線を退く事に。温和で理性的、思慮に長けるが、外交関係の勉強をひ たすらやって今の地位になったという実は努力肌の人。妻子在り。クランドル統合室長(防衛担当)とバラック外務室長(外交担当)の策略の中で、渋々ながら クライクスを嵌めることに。
 通常型知覚特化能力所持。
スィンス・ディ・リスターク
(Thince de Ristarque)
1976年4月29日生まれ
血液型:A
虹彩の色:碧
 28歳・男性。
 澄んだ瞳の美青年。イタリア国籍。何かと気配りのできる、頭の切れる青年。その温和な性格で、VANの中では結構、好かれている。偏屈な別働小隊を任されたのは、それなりに人気があるから、と言う理由も有るらしい。でも隊員の二人とは相性が良かった様子。
 第二特務部隊別働暗殺小隊の隊長。
 精神支配能力所持。通称「人形職人」。
アリトゥ・ブラク
(Arito Blaque)
1975年(月日不明)生まれ
血液型:O
虹彩の色:鉄
 29歳・男性。
 第四次中東戦争後の難民キャンプで生を受け、両親が行方不明。よって生年しかなく、月日が不明。
 イラン出身、現在クウェート国籍。イラン・イラク戦争や湾岸戦争を身近に感じてきた人間。個人の庸兵から暗殺者を経て、VANへ。近距離戦のエキスパー トで、彼の近接戦闘技術は超一流。一説には、突撃部隊長クラスとタイマンで渡り合えるとか。感情が希薄で、冷酷・冷徹。
 第二特務部隊別働暗殺小隊の戦闘役。物質生成能力所持。
バシル・ザルフ
(Bacill Zalef)
1982年4月15日生まれ
血液型:O
虹彩の色:黄
 22歳・男性。
 旧ユーゴスラヴィア・ボスニア出身。ユーゴ紛争時に覚醒、殺し屋となる。ユーゴ崩壊後は亡命しロシア国籍を取得。
 少し軽い性格だけど、本編ではあんまり目立たなかった人。けっこう強いけど、アクもやっぱり強い。功名心は旺盛。余りまわりに気を配らないタイプなので、気配を察知できずに死んでしまった自業自得系の人物。
 第二特務部隊別働暗殺小隊の陽動・援護役。
 可視光操作能力所持。
クランドル・ベルス
(Crandle Bellse)
1941年9月5日生まれ
血液型:O
虹彩の色:茶
 63歳・男性。
 統合室長。主にVANの防衛力構想を担当している。そのため、軍事面から来る実動部隊とは関連性はない。北欧方面統轄。元アメリカ国防長官。
バラック・バースクル
(Balack Birthcle)
1926年8月8日生まれ
血液型:AB
虹彩の色:黒
 78歳・男性。
 外務室長。VANの外交担当。東欧方面統轄。元フランス外相。
アーバック・ウィルソン
(Urback Willson)
1962年9月27日生まれ
血液型:A
虹彩の色:薄緑
 42歳・男性。
 情報処理室長。VANの情報収集・処理担当。北アメリカ方面統轄で、クライクスの上司に当たる。北アメリカ方面はクライクスの力で守っていた権益も多 かったので、彼が左遷されてから影響力が低くなってしまい、アーバックの発言力も低下した。これがクランドルとバラックの策略であった。元アメリカ中央情 報局(CIA)長官。
マルヴ・フォランサ
(Marve Foranser)
1964年10月4日生まれ
血液型:B
虹彩の色:濃い藍色
 40歳・男性。短編登場時34〜35歳。
 元第一特殊機動部隊隊長。
 覚醒したダスクを保護し、VANへ勧誘した人物。ダスクがVAN所属を決めてからは自分の部隊で引き取り、指導した。
 過去に光一と良子がVANを襲撃した際、二人と対峙したことがあり、二人の思いに共感、敵であることを承知の上で見逃している。その経験もあって、VANやアグニアに忠誠を誓っているわけではなかった。
 任務中の負傷で右腕を欠損し、部隊をダスクに託して戦闘部隊を引退。その後は居住区で妻と、娘のラトーナ(Latona)と暮らしていた。

<その他>

火蒼 晃
(カソウ・アキラ)
1987年6月15日生まれ
血液型:A
虹彩の色:朱
 17歳・男性。
 光の兄。波北高校よりもワンランク下の高校に通っている。光と違い文系コース。
 弟とは逆にVANの思想に共感し、光の敵となった。
 アグニアから直接能力の手解きを受けたため、戦闘力は特殊部隊長レベルに達している。しかし、実戦経験に乏しく能力者としては精神的に未熟。
 光同様、閃光型力場破壊能力を併せ持つ。
火蒼 光一
(カソウ・コウイチ)
1968年5月1日生まれ
血液型:O
虹彩の色:蒼
 生きていれば36歳。
 光の父親。16歳の誕生日に覚醒。
 VANの勧誘を跳ね除け、普段と変わらぬ生活を選び戦い始める。覚醒から一年後、涼子と出会い共に戦うようになる。
 VANの襲撃で家族を失い、それを機に近しい人を巻き込まぬよう涼子と二人でアパート暮らしを始める。普段の暮らしとVANとの戦いの二重生活の中で晃 と光が生まれたことでVANを潰すことを決意。光が8歳の時にVANの本部へ乗り込み、組織を壊滅寸前にまで追い込む。アグニアの死を確信し、帰路に着く も帰りの飛行機が事故で墜落し死亡する。
 アグニアを瀕死にまで追い詰めた唯一の能力者。
 閃光型の能力者だった。
火蒼 涼子
(カソウ・リョウコ)
1969年6月5日生まれ
血液型:AB
虹彩の色:純白
 生きていれば35歳。
 光の母親。旧姓は「白瀬(しらせ)」
 16歳の時に自然覚醒、能力に戸惑っているうちにVANの勧誘を受けるも拒否。応戦するも能力特性から苦戦を強いられる。能力者が戦っている気配を感じ取り、駆けつけた光一の協力でVANを撃退。共に戦うようになる。
 VANにより家族が殺され、同じ境遇となった光一と共に暮らすようになり、徐々に親密になっていく。晃と光を産んだ後、二人がある程度、成長したところでVANを叩くために光一と共に旅立ち、命を落とす。
 光一がアグニアを追い詰める際にサポートをした唯一の能力者であり、死亡した現在も最強の防御能力者としてVANの内部に記録されている。
 力場破壊能力の使い手だった。
火蒼 孝二
(カソウ・コウジ)
1971年5月2日生まれ
血液型:O
 33歳・男性。
 光一の弟であり、光と晃の保護者。
 家族を失った事故の後、光一から能力者の存在を聞き、全てを知る。その上で事故の記憶を失ったふりをして生活していた。能力者の存在を知っていたが故に香織からの告白を曖昧にやり過ごし、はぐらかしていた。
 「蒼光3」で隠す必要がなくなったことで、香織の告白に応える。
澤井 香織
(サワイ・カオリ)
1971年9月6日生まれ
血液型:A
 33歳・女性。
 孝二の幼馴染であり、両親を亡くした光と晃の面倒をよく見ていた。
 「蒼光3」で全てを知った後、孝二と籍を入れた。
谷崎 美咲
(タニザキ・ミサキ)
1989年3月3日生まれ
血液型:B
 15歳・女性。
 光、修、霞の隣のクラスの女子生徒。学年の中でも男子に人気のある女子の一人。
 霞のことを気にかけており、家が近いこともあって良く話をしていた。
 後に光へ告白するが……。
仲居 良一
(ナカイ・リョウイチ)
1961年8月9日生まれ
血液型:A
虹彩の色:橙
 43歳・男性。
 有希の父で、陸上自衛隊中部方面総監。国内の具現力対処の専門家として、実は結構広く知られている。防衛庁内に秘密裏に作らせた具現力研究課の課長も兼 任。内閣安全保障室・警視庁具現力対処課とも太いパイプを持つ。中部方面隊に能力者対応班を創り、具現力特科と呼ばれる特殊部隊も創設。因みに、一年だけ VANに居た経験を持つ。背広組だったから最前線の事は知らないが、その戦略を熟知しているので日本政府は結構重宝しているとか。
 肉体特化型の通常型能力者。
少路 和隆
(ショウジ・カズタカ)
1978年10月12日生まれ
血液型:B
虹彩の色:赤紫
 26歳・男性。
 陸上自衛隊中部方面隊普通科連隊所属、一尉。良一の部下で、具現力特科の一員。日本政府内ではもっとも実力の有る具現力覚醒者。防衛大学を卒業している が、基本的にアホ。その昔に有希に一目惚れして以来、彼女には非常に優しい。その為に修に殺意すらも覚えている。
 大気支配能力を持つ。
高次 修
(コウジ・オサム)
1987年8月24日生まれ
血液型:B
 17歳・男性。
 修の隣に住む、偏屈な少年。高齢出産で生まれた。初めての子供だからと、不細工な妹共々実業家の両親に甘やかされて育てられた。
 波北高校に受験失敗して一つ下のランクの高校に入学。
 修に負い目を感じていた事がスィンスに浸け込まれて人形化。あの時の記憶も残っている為、修にはさらなる負い目がある。因みに、妹の方も有希に良く突っ掛かってくるとか。一般人。特に危害はない。
高瀬 綾
(タカセ・アヤ)
1990年9月12日生まれ
血液型:O
 14歳・女性。
 有希の友人。
 七瀬学園中等部二年。
 ごく普通の一般人。
松山 雄次
(マツヤマ・ユウジ)
1987年10月2日生まれ
血液型:O
 17歳・男性。
 光たちと同じ高校に通う同学年の生徒。
 一年留年している。
 女性関係でよく光に突っ掛かってくる。
岡山 政雄
(オカヤマ・マサオ)
1967年9月8日生まれ
血液型:B
 37歳・男性。
 光のクラスの担任教師。
 「蒼光4」の襲撃事件に巻き込まれ、重傷を追う。
スティーブ・スコルジー
(Steve Scollgy)
1952年11月24日生まれ
血液型:AB型
 生きていれば52歳。
 アリアの父親。イングランド系移民の息子。父親が創業した軍需企業を、持ち前のカリスマ性と先見の明を生かしてトップレベルへ押し上げる。その後は企業 買収や合併など、提携などで世界最大の軍事複合企業へと成長させ、最高経営責任者としてアメリカ政財界に大きな影響力を誇っていた。
 VANに対しては非協力的な態度を取っていた為、2000年に暗殺される。
アリス・スコルジー
(Alice Scollgy)
1972年3月4日生まれ
血液型:O
 生きていれば32歳。
 アリアの母親。旧姓はリチャーズ。スコットランドで生を受け、後アメリカへ。13歳のときスティーブと出会い、情熱的な恋をする。16歳のときに親が決 めた婚約者と結婚させられそうになるが、なんと妊娠が発覚。晴れてスティーブのお嫁さんに。明るく天真爛漫で真面目、同時に繊細な心も持ち合わせており、 アリアを優しく愛情を持って育てた。2000年に、スティーブとの登山旅行中に暗殺され死亡。
オーウェン・デフォー
(Owen Defor)
1953年1月24日生まれ
血液型:A
 生きていれば51歳。
 スティーブの親友で、右腕だった。冷静で確実な戦略眼と、確かな手腕で「スコール」の成長に大きな貢献を果たし、世界最高のNo.2とまで呼ばれる存在であった。しかし2001年、前年のスコルジー夫妻暗殺の罪をVANに着せられ、殺害される。
サード・グラウンド
(Seard Ground)
1937年11月2日生まれ
血液型:A
虹彩の色:銅
 67歳・男性。
 能力者たちの集落「ラーク」の長を務める男性。
 物質制御能力を持つ。
ジェーン・オウル
(Jane Owl)
1941年6月10生まれ
血液型:AB
虹彩の色:赤紫
 63歳・女性。
 「ラーク」の中でサードに次ぐ中心人物。
 かつて、アグニアとセイナの力を鑑定し、能力者の存在を教えた過去を持っている。
 透視能力を持つ。
ルウェン・アルバス
(Lwen Albus)
1977年7月7生まれ
血液型:O
虹彩の色:灰
 27歳・男性。
 「ラーク」の中で光たち一行と行動を共にした爽やかな青年。
 火炎生成能力を持つハヤブサ「ウェスタ」と氷水生成能力を持つ狼「グレイ」を飼っている。
 精神感応能力を持ち、ウェスタ、グレイと思いを交わすことで、戦ってもらうことができる。
ヴィクセン・シークアイ
(Vixen Seekeye)
1979年9月4日生まれ
血液型:AB
虹彩の色:黄
 25歳・女性。
 フリーのジャーナリスト。
 能力者であるため、身分や経歴を隠すためにヴィクセン・シークアイという偽名を使っている。本名はベルベット・リヴ(Velvet Leve)。実はバシル・ザルフとは血縁関係にある。
 軍関係者やメディアなどに数多く能力者の情報を提供している。
 可視光操作能力を持つ能力者であり、この力を使って様々な写真の撮影に成功してきた。
ハウンド・ディスタンス
(Hound Distance)
1963年生まれ
血液型:O
 41歳・男性。
 アメリカ陸軍中佐。
 アルフレッドからの任務により、光たちと接触する。
 能力者に対してあまり良い印象は持っていない。能力者の戦力に悩んではいるが、若干甘く見ていたりもする。
アルフレッド・カリスト
(Alfred Calist)
1945年9月6日生まれ
血液型:A
 59歳・男性。
 アメリカ陸軍少将。
 VANと戦うための戦力として能力者を味方につけようと考えるも、軍内部にスパイがいることを憂慮していた。ヴィクセンからの情報提供でハウンド一人に単独任務を与えることを決断する。
 顔の傷はかつて能力者によってつけられたものであるが、そのことを知っているのは傷を付けた本人であるクランドルだけである。






具現力一覧(五十音順)
通常型
(つうじょうがた)
―Model Normal―
肉体特化型
(Pysical Power Type)
 力場を張ることはできないが、防護膜の身体能力上昇効果が大きい。
知覚特化型
(Sencer Power Type)
 力場による遠距離攻撃はできないが、視覚、聴力、触覚、思考力などの増幅効果が大きい。
自然型
(しぜんがた)
―Model Nature―
火炎生成
(Blaze)
 火に準ずる熱量を操る事で炎を自在に発生・操作できる。また、周囲や対象の温度を上昇させる事ができるため、直接熱量を送り込んで攻撃する事が可能。能力者自身には、防護膜に熱量を遮断する効果が付加されるために影響はない。
 自然型最強種の一つ。
可視光操作
(Visible Rays Control)
  具現力を周囲に拡散させて、光粒子を操作する能力。これによって相手を惑わすことが可能。また、自分の瞳に入ってくる光も拡大して、真夜中でも真昼並の視 界を確保させる事ができる。複数の人間に効果を発揮させる事も可能で、達人レベルになると、錯覚として作り出した分身に力場の作用で質量を与えて自分の数 その物を増やす事もできる。能力そのものは、光を操作する事意外は通常型と変わらないが、自然型としてはかなり珍しい能力。
吸収適応
(Absorption And Use)
 力場で受け止めた具現力が使用可能となる能力。吸収出来る具現力は、一回の発動時に一つまで。また、能力を閉ざすと使用可能だった具現力はリセットされる。
 また、吸収するためには、『相手の攻撃が自分の力場で受け止める事の出来る範囲である』という条件があり、攻撃に込められた精神力が使用者よりも高い相手の具現力を吸収する事は出来ず、もし吸収しようとした場合には、自身に反動が生じる。
鉱物生成
(Metal)
 無機物、つまり鉱物を生成し操る力。土砂操作に似た特性を持ち、周囲に存在する鉱物を操り、武器とすることが可能。同時に、物質生成に似た特性も併せ持つが、物質生成と違い生成、制御できるのは鉱物のみである。
 また、合金などを作り出すことも可能。
水流操作
(Water Control)
 水分子を操る能力。水分子の密度は液体の範囲内でしか変更することはできず、氷(固体)や水蒸気(気体)に変えることはできない。ただし、既に気体や固体として存在する水分子を液体に変えることはできるため、大気中の水分子を集めて水流を放つことができる。
大気支配
(Atmospheric Control)
  大気そのものを司る風使い。規模が大きくなるので細かい作業(飛んだり斬ったり)はできないが、流動パターンを取り入れて自分が張った領域の中に在る全て の存在の動きをリアルタイムで感知する事ができる。領域内ならば大気圧や大気成分の変更も可能で、主にそれを攻撃に使用する。因みに、少路の場合は半径百 m以内を領域と設定する事ができる。
大気生成
(The Atmosphere)
 風を自在に発生・操作できる能力。自分自身を包む大気を操る事で、風のように素早く動く事が可能。圧縮空気を生成し、放つ事ができる。また、風を集約することで刃物のように物体を切り裂くことも可能。風の動きを読むことで周囲の事象も把握できる。
 自然型最強種の一つ。
電磁波支配
(An Electromagnetic Wave Control)
 空間を移動する電波や電磁波を意のままに操れる能力。自ら防護膜を電波に変換して放出することも可能。
  どんな強固な防護プログラムを組んだとしても、その元締めから支配できるために無意味である。また、完全にネットワークから独立したシステムにも空気中か ら侵入して支配下に置くことができる。その他、衛星回線から有線電話まで、ありとあらゆるネットワークを制御することすら可能。
 元来は電磁波を相手に叩きつけて怯ませるような、脆弱な能力だったが、文明の発達により電子文化を発達させた人類にとって最も脅威となる能力になった。
土砂操作
(Sand Control)
  土砂を操る能力。土、砂に順ずるものを操る。周囲に土や砂がある場所において攻撃方法は無数に存在し、地面そのものが自在に変化する武器となる。土砂の密 度も変更することができ、硬質鉱石を凌ぐ硬度の壁を作り出すこともできる。扱える体積は能力者の精神力に比例して増えていく。
熱量操作
(Heat Energy Control)
 熱量を操作したい場所に接触し、因果関係を自分自身と繋げることで、そこの熱量を操る第一条件が完了する。作った因果の「回線」を通ってさらに具現力を送らねばならないので非常に面倒な力ではあるが、それゆえに強力。力場を長く保たねばならないという欠点がある。
氷水生成
(Icicle)
 水、それに準ずるものを自在に発生・操作できる。水分子の密度を操作する事で、冷気も操る事ができ、人間等の肉体構成に水分を含む生物に対してはそれだけで氷漬けや破裂させるなどの効果が出せるかなり強力な能力。
 自然型最強種の一つ。
有機物生成
(Organic)
 文字通り有機物を生成する能力。生成できるのは単細胞生物までが限度だが、生物兵器となりうる細菌兵器や単細胞生物の集合体としての植物などを作り出すことができる。そのため、人体に対する攻撃力は極めて高く、暗殺力や殲滅力の高い力でもある。
 生成された有機物は能力者の力場外でも存在できるが、能力者自身が力を閉ざしたり、失ったりすると消滅する。
雷撃生成
(Lightning)
  雷撃を自在に発生・操作する能力。雷撃を自分の身体に纏わせ、それを移動させる事で電流と同程度の移動速度を出す事が可能。雷撃により周囲の空間から自分 を隔離するためにあらゆる抵抗を受けずに移動出来る。但し、使用時の精神的負荷は大きい。また、雲の下ならば雷を落とす事も可能。
 自然型最強種の一つ。
空間型
(くうかんがた)
―Model Space―
空間干渉
(Space Master)
 最強種。
 力場を張った内部の空間に任意の事象を起こす。事実上、一つの力場内で全ての具現力を再現し、並列使用も可能。あらゆる物理現象を掌握し、あらゆる方法での干渉ができる。
 力場内部の物理現象だけでなく精神干渉も可能で、セイナはこの力を使って他者の覚醒を促していた。
 現時点でこの力を持つ者はセイナと、その実子であるセルファのみ。
空間形成
(Space Create)
  最強種。自分の望んだ空間を形作る事のできる能力で、その有効範囲は自分の体から限りなく近い場所から、最大半径で五十mまで。重複空間(空間の個々形 成)も可能で、様々な能力を空間に付加していく。実質的に、具現力の全ての力を網羅する事が可能となっている力。その代わりなのか、防護膜を生成する事が できないので、自己治癒能力・自己運動能力は平時と変わる事が無い。本気で発現できれば確かに強力ではあるが、実は一番扱い難い力としても知られている。 各時代毎に三・四人の頻度で現われはするものの、使いこなせる物は一人いれば良い方で、大抵は使いこなす事ができずに能力を持て余す事がほとんどである。
空間固定
(Space Fixing)
 力場で指定した範囲の空間内の事象を固定する能力。その空間中において、物体の移動などを除く、新たな事象の発生を阻害する。
 力場の存在を防ぐことはできないため、閃光型や通常型などの純粋なエネルギーを操る力の発動は抑えることができない。だが、自然型や特殊型などといった物理現象に効果を与える力をほぼ無効化できる特性を持つ。
空間破壊
(Space Breaker)
 最強種。空間と言う概念を破壊する能力。破壊した後で任意の場所に接合するので、実質的に何処にでも飛んで行ける、瞬間移動能力でもある。空間破壊能力は、
 1、あらゆる空間作用に干渉されない
 2、あらゆる空間とその特徴を理解する事ができる
 3、あらゆる空間に対して干渉する事が可能である
 の三点が大前提である。一目ではその能力が何なのかを理解するのが難しい力。「1」の設定から、空間干渉能力の勢力圏外であり、それがセイナの能力感知 外となった。応用技で「空間をズラす」、「空間を削除する」なんて卑怯技も使える。因みに、本気でやったら力場の数は四桁を越える事もできるとか。肉体強 化よりも知覚能力強化に重点を置いた防護膜特性を持つ。使い方は死ぬほど難しい。
空間歪曲
(Space Distortion)
  力場で覆った内部の空間を歪曲させる事が可能な能力。自分の周囲の空間を捻じ曲げる事で全ての物理現象から隔離する事が出来る。可視光・音波・ベクトル 等、あらゆる物理現象全てが歪曲させられるために、その歪曲された空間面の内側にいる者の存在を認知する事は不可能と言える。また、歪曲させられた空間に 物体が触れると、捻じ曲げられた空間を通って、曲げられた先に移動する。そのため、歪曲させた空間を通る事で瞬間移動も可能。
 聖一はこの能力で身を隠し、場所を移動し、情報を引き出している。また、力場を認知出来る能力には、『力場によって覆われている空間』が察知されてしまうために存在を悟られてしまう。


特殊型
(とくしゅがた)
―Model Special―
固形化
(Change to Solid)
  自身の力場内部に流し込んだエネルギーを固体化することのできる能力。力場を張り続ける間は物質に近い状態として存在させることができる。触れてもダメー ジがないため、固形化させたエネルギーを武器として使う際には工夫が必要。ただし、エネルギーの固形化であるため、エネルギーの密度は高く、同じエネル ギーを使う通常型に対して有利な力でもある。
重力制御
(Gravitation)
  力場内部の重力を意のままに操る能力。ブラックホールを作り出す事も可能だが、力場外部への重力の影響はないため、力場内部にのみ効果が生じる。重力操作 により、自身にかかる重力を軽減すると同時に移動したい方向に自分にのみ働く重力を発生させる相乗効果で高速移動が可能。また、空中浮遊も可能。対象に働 く重力を操作する事で、遠隔から対象に影響を与える等、念力的な効果を発揮する応用も出来る。
瞬間加速
(Acceleration)
 展開した力場内部での移動にかかる加速時間をゼロにし、速度を高める能力。常にトップスピードで動く事が出来、移動開始時からトップスピードで踏み込む事が出来る。
衝撃生成
(A Shock Wave)
  力場内部に圧力を生じさせ、衝撃波を放つ事が出来る。力場で包んだ内部に衝撃波を走らせる事も可。つまり、力場に影響を及ぼす空間型や力場破壊の能力を受 けずに攻撃を繰り出す事が出来る。ただし、衝撃を発生させる前に力場を壊されると効果を失う。また、衝撃波を一点に集中させる事で破壊力を極端に高められ る。リゼが力場を生じさせる事が出来るのは半径三十メートルの範囲内。その内側の間合いにいれば、対象の表面ギリギリのところで力場を発生させ、衝撃を直 接対象の内部に打ち込む事も可能。
精神感応
(Mind Sympathize)
  力場の内部の空間に触れた生物と意思の疎通ができる能力。何を考えているのかを声として聴くことが可能となり、意識を集中させて力を高めることで心の中を 探っていくこともできる。その際は過去に経験した記憶が映像として頭の中に流れ込み、あたかも自分が経験したかのように感じる。また、その瞬間の当事者の 心の動きも把握できてしまう。
 防護膜にもこの効果が付加されているため、発動中は触れるだけで相手の心が読めたりする。
 逆に、能力者が相手に心の中を伝えたりすることもできる。
 非戦闘能力。
精神支配
(Mind Control)
  被能力者が心の中にある負い目を刺激される事でその欲望を実行させてしまう能力。実行してしまった場合は精神的に屈服し、スィンスの人形と化す。期間は約 二週間で、その間は被能力者は自我を完全に抑え込まれた状態になってしまう。被能力者は、支配期間もその時の記憶を刻み込まれる。これにより自我が崩壊し たり自殺したりする人間も少なくない。その人の感じているどんなに小さなストレスをも増幅させ、愛する恋人や両親を殺してしまう事に繋げることができる。
 VAN内にはスィンス以外にこの能力を持っている者は居ない。
全反射
(All Reflection)
 力場内部に張った防壁により、あらゆるものを反射する能力。対象からの全ての力を反射し、防壁を張った側からの攻撃を全て透過させる防御能力としての上位種。反射力場内部に人やものを閉じ込めることも可能。
透視
(Clairvoyance)
 単純な視力の強化の他に、力場で包んだ空間内部に存在するあらゆるものを視ることができる。それは物質的なものから精神的なものまで全てを含み、原子配列の構成や細胞間の遣り取りに始まり、精神構造などのありとあらゆるものを視覚で捉えることができる。
 また、具現力の鑑定も行うことが可能な稀有な能力。
治癒
(Healing)
 肉体強化が無い、完全な非戦闘能力。
 精神力を生命力に変換し、他者に流し込む。力場で生じさせたエネルギーを破損した肉体組織や血液の代わりにすることができる。また、それ以外にもエネルギーを付帯させ、生命維持の最高の環境を提供し、保護も行う。
 かなり稀有な能力。
超越
(Transcend)
 具現力に存在する限界を取り払う、最強の攻撃力を付加する力。
単体では身体能力を高める程度のことしかできないが、それだけでも戦闘能力を無限に高めることができる。
 他に具現力を持つ場合、この力が限界を超えた力を付加する。精神消耗をゼロに抑え、常に力を発動し続けることも、力の上乗せを無限に行うこともできる。 また、あらゆる制限を取り払う力も備え、「空間干渉などによる力場の発生を阻害する効果」をも捻じ伏せて力を発揮させることができる。
 但し、力場破壊能力を防ぐことはできない。
波動生成
(A Wave Motion)
 力場で『波』を生成する能力。生成出来るのは主に『超音波』『振動波』の二つ。それらを自由に発生させる事が出来る。生成された『波』は任意の方向に放出可能だが、距離が離れる程にその効果は減殺されて行く。かなり高度な技だが、『超音波』による洗脳も不可能ではない。
 また、二箇所から発生させた波を操作して行う共鳴による増幅は、それを行う数によって攻撃能力を簡単かつ単純に倍加させる事が可能。
物質制御
(Material Control)
 存在する全ての原子配列を書き換えることができる能力。力場で包んだ空間内部に存在する全ての物質を支配し、望むままに操る。
 物質生成と違うのは、「書き換えて生成するだけ」ではなく、存在する物質や物体の動きも完全に制御できる点である。
物質生成
(Materialize)
  具現力の力場の作用を利用して、大気中の原子を書き換え、それらを組み合わせて選択した物質を作り出す能力。ただし、自分の体積の十分の一の質量までの物 しか生み出す事はできない。アリトゥは鉄原子と空気中の鉄の生成の為のあらゆる原子を作り出して、強固な鉄を生み出して使っていた。具現力としてはやはり 珍しい種類。
物質分解
(Material Breaker)
 物質の分子間力をゼロにする能力。力場内部に存在するあらゆる物質を原子レベルにまで分解する力を持ち、応用の幅は狭いが最高クラスの攻撃能力を有する。
摩擦制御
(Friction Control)
 力場内に存在する摩擦力を自在に制御する能力。摩擦力にのみ影響を与えるため、攻撃力は皆無に等しく、単体での戦闘能力は高いものではない。だが、格闘などの物理的攻撃に対しての防御能力は極めて優秀で、直撃の際にもダメージを無にすることさえ可能。
力場破壊
(Ability Breaker)
 力場内に生じたエネルギーに触れた他の力場を破壊する能力。力場による攻撃能力は皆無だが、能力者に対して最強の防御能力を誇る。
 また、この力を空間型の能力で再現することはできず、吸収適応能力でコピーすることもできない。あらゆる具現力効果の制限を受けずに力を発揮することが でき、この能力で破壊できない力場は存在しない。相手の精神力を上回る精神力を込めることができれば防護膜すらも破壊することが可能。防護膜を打ち消され た相手は能力発動を解かれ、非発動状態に強制的に戻される。
 精神力の消費が極めて激しく、使いこなすには困難を極める。


閃光型
(せんこうがた)
―Model Flash―
破壊特化型
(Destruction Type)
 攻撃力の増幅効果が爆発的に高く、同じ精神力の攻撃がぶつかりあった場合にも競り勝つことができる。
 防護膜の身体能力上昇も高いものの、唯一防御能力が薄く、力場以外の攻撃を受けた際にも防護膜が損壊するという欠点がある。
 オーバー・ロード時には攻撃力が更に高まる反面、防御は更に低下し、防護膜による身体保護・治癒力向上効果はほとんど無くなってしまう。






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