フリード君の小説講座出張版 〜シャイニングとシャドーの小説講座〜 1.「小説」を書くために! |
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「やぁ、ロンバルディア大公国も何だか賑わってきているね」 |
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「あ、シャイニングさん!」 |
(゚∀゚ ) フリード |
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「うむ、お陰さまでな」 |
(´ω` ) 公爵 |
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「やり残したことがあったからまた来たぜ」 |
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「やり残したことなんてあったのか?」 |
(゚д゚ ) カール |
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「いや、まぁ、正確にはもう少し色んな話をしても良かったかな、 っていう程度なんだけどね」 |
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「初心者が結構増えてきているみたいだし、 ここいらで一度おさらいしておくのもいいと思ってな」 |
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「そういう意味ではフリードもカールもまだまだ初心者じゃな」 |
(´ω` ) 公爵 |
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「でも結構俺たち学べてると思うんだけど」 |
(゚д゚ ) カール |
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「ふ、一本も作品を完成させていないで 初心者じゃないと言うつもりか?」 |
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「うぐ……」 |
(゚д゚;) カール |
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「おさらいってことは、基本的なことですか?」 |
(゚∀゚ ) フリード |
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「ああ、本当に基本的なことからおさらいしていこう」 |
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「まずは基本的な文章作法からだ。 これは二人とも公爵に色々言われただろうけどな」 |
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「今思い返すとちょっと恥ずかしいね」 |
(´д`;) フリード |
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「まずは、文章の頭には全角スペースで一文字分あけて書くこと。 改行して段落が区切られるところで一文字開ける、 っていうのは小学校で習う作文レベルの基礎中の基礎だよ」 |
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「ネット上で文章見てると意外と守られてないんだよな、これ」 | ||
「ブログとかメールとかなら別に気にならない時もあるんだけど、 まとまった物語を読んだりする時には、 それだけで全体が引き締まって見えるから守って欲しいところだね」 |
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「ネット上だと色々簡単に読み書きできるからな。 気軽さや手軽さと手抜きを履き違えてる可能性は高いぞ」 |
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「後はセリフとかで公爵に突っ込まれたなぁ」 | (゚∀゚;) フリード |
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「うん、次はそこだね。 一文字開ける、というルールはセリフには必要ないよ。 具体的には「」(かっこ)でくくったセリフは 頭にスペースは要らないね」 |
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「ちなみに、このカッコにも色々種類があって、使い分ける人も多いな」 | ||
「使い分けがあるんだ?」 | (゚д゚ ) カール |
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「 「」これは会話に使われる一番ポピュラーなものだね。 とりあえずこれだけでも事足りる。 ()こっちのカッコは内心とか思ってることに使われることが多い ね。 『』こういうのもあるけど、これはその場にいない人との会話、 電話とか通信とかメールみたいな遠距離での会話とか やりとりに使われる傾向があるかな」 |
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「他にもくくる記号はありますけど、そういうのは?」 | (゚∀゚ ) フリード |
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「言っておくけど、用途別に使い分ければいいってもんでもないぞ。 記号が増えればそれだけ読者に負担がかかる」 |
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「それがどういう記号なのかってのが 読者にも分からないとこんがらがるからね」 |
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「だからってその記号の用途について 解説を本文中でするとかしたら作品として台無しだからな」 |
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「きっちり使い分ければいいわけじゃないのか……」 | (゚д゚ ) カール |
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「基本的には単純な方が読み手は楽だからね。 「」これを使っても、前後の地の文で 口に出していない言葉とかにすることも十分できるし、 実際にそうしている人は多いよ」 |
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「後は句読点とか三点リーダとかの記号だな。 文章の最後には「。」を入れるけど、 カッコでくくられてる場合は必要ない。 途中で文が途切れるなら必要だけどな」 |
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「中にはあえてセリフでも文章の最後に「。」を入れる人も いるみたいだけどね」 |
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「分かっててやってる人もいるんですね」 | (゚∀゚ ) フリード |
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「その辺は書き手のクセとかこだわりとかだな」 | ||
「あと、三点リーダ(…)は基本的に二個セットで使うんだ。 これはダッシュ(―)も同じだね。 全角で・・・ってやる人も多いけど、 文章が間延びして見栄えやテンポが悪く見られやすいと思うよ」 |
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「記号と言えば、前に公爵からも言われました。 記号の後に文章が続く場合はスペースを入れる、って」 |
(゚∀゚ ) フリード |
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「ええと、それとセリフの最後に記号がきてカッコで閉じる時には スペースは要らないんだったよな」 |
(゚д゚ ) カール |
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「おう、それも基本だ。 ただ、記号だからって「―」や「…」の後にスペースは要らないぞ。 それらは繋ぎみたいなもんだからな。 スペースを入れて続ける記号は基本的には「!」と「?」だな」 |
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「とりあえず、ここまでが文章作法の基本かな。 もっと詳細な部分は遠藤さんのコラムとか 以前の講座を参照ってことで」 |
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「ここが押さえられてないと話にならないな」 | ||
「最初の頃に公爵から言われたこととほとんど一緒ですね」 | (゚ω゚ ) フリード |
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「そういう作法が守られていない文章ってのは いかに中身が良くても鼻で笑われて見向きもされない、 なんてざらだと思った方がいいな。 もっとも、作法が出来てない時点で 中身の良さも読み手に伝わらないだろうけどな」 |
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「きつい言い方だなぁ……」 | (´д`;) カール |
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「まぁ、実際そこそこ小説を読んだり書いたりしてる人は そういうのが守られてないだけで見る価値なし、 って判断する人も結構いるから あながち間違ってるとも言えないんだよね」 |
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「書こう、書きたい、って意気込みは買うけど、 基本的なことを学んでからにした方がいいな。 じゃないとただの恥さらしになりかねないぞ。 一番きついのは作法を学んだ後に それができてないものを自分で読み返した時、だろうけどな」 |
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「あはは、確かに……」 | (´д`;) フリード |
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「作法がちゃんとできてれば文章的にもまとまって見えるから、 これは初歩の初歩だけど重要だよ」 |
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