後書き


 これで『Realize!』は完結という事になります。
 ここまで書いて、四百字詰め原稿用紙に換算しますと、三百十七枚になりました。
 この作品は、他の場所にも書いた通り、兄が書き始めた小説のリメイクという位置になります。書いている途中、『其の一』や『其の二』の時点で既に物語の根本から違って来ていると言われましたが、お構いなしに書き進めました。
 結果は御覧の通りの結末です。
 実は、各章のタイトルがその内容の中でダブルミーニングになっていたのですが、後半二つは作者も探している始末です。前半は意図して書いていたんですけどね。
 内容を読んでいない人が見るとネタバレになってしまうので、色を変えて隠します。見たい人はドラッグして読んで下さい。

 其の一、マテリアライズについて。漣の能力にスポットを当てた部分のタイトル、というだけでなく、この部分には漣達がセンター・ゾーンに『マテリアライズ(物質化)』されて召喚されているのだという意味合いがあります。
 其の二、ニュークリアライズについて。澪那の能力の覚醒にスポットを当てた部分のタイトルであり、能力そのものの『核』である『思い』を感じてもらいたいという意図があります。
 其の三、グラビテイショナライズについて。逸也の能力にスポットを当てた部分のタイトルというだけでなく、漣が自らの能力の真価を見い出せずに、『重圧』を感じているという意味合いがあります。
 其の四、リカバライズについて。深冬の能力にスポットを当てた部分のタイトルというだけでなく、漣が現実の生活で癒されているという事を感じてもらいたい部分があります。
 其の五、スペイシャライズについて。リークの能力にスポットを当てたというだけでなく、この話を境に舞台がセンター・ゾーンからアンダー・ゾーンへと空間が移るという意味合いが含まれています。
 其の六、デュアライズについて。漣が二つの能力を得るというだけでなく、漣と澪那の二人だけでしか戦う事ができないという状況も意味合いに含まれています。
 其の七、リアライズについて。『闇』つまりアンゴルモアの真意に漣達が気付かされるというだけではなく、漣がアンゴルモアも『人間』だったと感じるという意味合いも含まれています。


 とりあえず、この作品は今年中に長編小説大賞に応募しようと思っています。公開しているのは恐らく九月一杯でしょうか。作品を印刷して投稿する前日には消えると思います。

 感想など貰えると嬉しいですね。

 ――白銀
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