極短編物語集

お題:白銀の兄より得た物語のコンセプト
 意志を持ち、生きている剣と世界各地を旅する。
 人智を超えた能力を持ち、世界を破滅に導く怪人集団を相手に戦う。
 倒した敵の生命力を吸い取って切れ味を無限に増す剣で、敵が落としてくる巨大な隕石を叩き切る。



 Aが歩いているといきなり剣が声をかけてくる。
「やぁ、俺を使って人殺しをしないかい?」
 明るく語りかけてくる剣が気に入ったAはその剣を手に街中で大暴れ!
「貴様! 犯罪だ! 逮捕する!」
 そう言って詰め寄ってくる警官に対し、剣が言う。
「あいつらは人知を超えた力を持つ変態だYO!」
 それに対し警官が叫ぶ。
「何ぃ、何故ばれた!もしや貴様、新型人間か!」
「俺は剣だYO!」
 突っ込みもむなしくAはその警官もどきを斬り殺し、警察に成りすましていた怪人集団のリンチに会いながらも、皆殺しにしてすっきり!
「ははは、これで俺は敵無しの剣ぜ!」
 剣が高笑いを上げた直後、宇宙からアクシズが落下してくる。
「なんてこった、もう駄目だ、死のう!」
 Aの言葉に剣が叱咤する。
「馬鹿野郎、今まで何のために人殺しをしてきたと思ってんだ!?」
「それは快楽を得るためだろうが」
「そうじゃない、こう、物語的には大きなノスタルジーをだな……」
 Aの言葉に一時間半にも及ぶ演説を始める剣に、Aがキレた。
「うぜぇええええ!黙りやがれぇえええ!」
 思い切りぶん投げた剣は回転しながらアクシズ=ムジュラの月を真っ二つに!しかし、その剣はムジュラの月だけでなく宇宙空間全てを真っ二つにしてしまったのだった!世界の崩壊する瞬間!なんというエクスタシー!
 こうして世界は救われたのでした。おしまい。
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