コラム
――ゼロを語る――

 私が好きなゲームブランドの一つ『ロックマン』。今現在存在する『ロックマン』は、『初代ロックマン』『ロックマンX』『ロックマンZERO』『ロックマンDASH』『ロックマンEXE』の五つで、近々完全新作の『ロックマンZX(ゼクス)』が開発中。
 基本的に、私はエグゼは知らない。ワンダースワンで出された、アクションゲームのエグゼならやった事があるが、ゲームボーイアドバンスで出されているエグゼ本体は全くプレイした事がない。「アクションゲームではないから」という理由も勿論あるが、それ以前にどうしてもエグゼは「子供向け」な気がしてならない。個人的偏見ならばそれでいいけど。
 DASHは2までしか無いのが残念だが、これはこれで好きだ。フリーランニングRPGという、どうみてもアクションRPGなシステムとか。キャラクターとか、設定とか。
 で、実を言うと初代ロックマンもあまりやった事がない。大体の流れは知っているし、『ロックマン メガミックス』という有賀ヒトシ氏著作のマンガも持ってる。
 そうなると、残るはXとZEROだが、この二つが非常に好きな作品だ。

 ロックマンXは初代ロックマンの世界観の百年後の世界を舞台に、『レプリロイド』の『エックス』が『イレギュラー』と戦う話だ。
 初代ロックマンの時代では、主人公『ロックマン』は『トーマス・ライト』博士に家庭用のお手伝いロボットとして開発された『ロボット』であり、世界制服を企む『アルバート・ワイリー』によって改造されたDrライトのロボットの暴走を止めるために、自ら進んで『戦闘用』となったロボットだった。シリーズを通しての展開はほとんど変わらず、『ロックマン2』以降はDrワイリーの開発した戦闘ロボットを相手に、ロックがワイリーの企みを阻止していくというものだった。
 犬型サポートメカ『ラッシュ』や、ライト博士の旧友コサック博士開発のサポートメカ『ビート』、ゲームボーイ版のみ登場の『タンゴ』やアイテム運搬サポートメカ『エディ』、ライト博士の助手ロボット『ライトット』など、回を追う毎に仲間も増え、ライト博士がロックの前に作った、ロックの兄にあたる『ブルース』や、妹にあたる『ロール』なども登場していった。それに対抗するかのように、ワイリーも今までのロックとの戦いのデータから『フォルテ』を作り、サポートメカの『ゴスペル』を従わせたりもした。
 しかし、この時代は幕を閉じてしまう。原因は定かではないが、『ロボット』という存在が全て消え去り、一世紀が過ぎる。
 その間、人類が共に歩んできたのは『メカニロイド』と呼ばれる、自らの意思を持たない作業用機械だった。
 『ロックマンX』の主人公、『エックス』が作られたのは恐らく、『ロボット』の存在が全て消え去ってしまう直前か、直後の辺りだろう。
 エックスを開発したのはロックマンを生み出した『トーマス・ライト』その人だった。
 ただ、ライト博士はエックスを封印していた。
「エックスはより複雑な人間的思考を能力を持つ新しいタイプのロボットである」
 これはロックマンXのオープニングデモで流れるライト博士の台詞だ。人間に近い思考能力を持つが故に、「ロボットが人間を傷つけてはいけない」とするロボット工学の原則を、エックスは自らの意思で破る事も可能なのだ。それ故に、ライト博士はエックスの安全性を確かめるために、内部構造を検査するカプセルに封印していた。ライト博士自身の寿命が少なかったための措置だったようである。博士本人ならば、30年で解析できたらしい。
 もっとも、ロックを作った時でさえ、結構な年齢に見えたのだから、エックスを作った時のライト博士はかなりの高齢だったに違いない。
 この、エックスの「無限の可能性と無限の危険性」は、PSPにてリメイクされた『イレギュラーハンターX』では、解釈が追加されている。
「自らの意思を持ち、苦悩する事で、通常のロボットでは達し得ない選択をする事ができる」
 エックスを解析し、レプリロイドを生み出したケイン博士はエックスの存在をアニメ中でそう語っていた。その、苦悩して導き出された答えが、レプリロイドを新たな段階に進化させる可能性を秘めている、と。
 エックスは元上司であった、最強のレプリロイド『シグマ』に、同じイレギュラーハンターの仲間であるゼロと共に挑んでいく。そんな中、ゼロはエックスを助けるためにVAVAに特攻、自爆してしまう。ゼロの死を越え、エックスはシグマを倒す。
 エンディングでは、「何故戦わなくてはならないのか」というエックスの問いがある。初代と違い、『X』のラストは悲哀に近いものだった。
 『ロックマンX』は、初代ロックマンに比べてストーリーの内容がハードなものになっている。ゼロの死を見たエックスのHPが全快するのには感動した記憶がある。
 初代ロックマンがワイリーを相手にしてきたのに対し、ロックマンXでは必ずシグマがラスボスとして登場する。
 『X2』では、ゼロの復活やカウンターハンターとの戦闘があり、これまた面白かった。
 特筆すべき点は、やはりゼロの復活だが、それだけではない。カウンターハンターの一人、『サーゲス』が死ぬ間際に残す『ライトの忘れ形見に』というセリフも意味深なものだ。エンディングでのシグマのセリフ、「ゼロ」と「最後のワイ……ナン……ズの……」という言葉。
 初めてプレイした時には気付かなかったが、後々になって、ゼロが「ワイリーナンバーズ」である事に気付いた。
 X3を経て、X4になった時、ゼロをプレイヤーとする事ができるようになった。同時に、ゼロのストーリーがエックスのストーリーと絡み始める。
 ライト博士の最後のロボット『エックス』と、最後のワイリーナンバーズ『ゼロ』。ゼロの夢の中ではワイリーが『青いアイツを倒せ!』と囁き、最初はゼロ自身がイレギュラーであった事も判明する。
 X5ではシグマがコロニー『ユーラシア』を落とそうと画策し、シグマがばら撒いたウィルスがゼロを強化していく事に不安を覚えたエックスと、それを自覚しながらもシグマを追うゼロが激突する。そして、エックスとゼロはシグマを倒すのだが、シグマが最後に放った攻撃からエックスを守るためにゼロはシグマと刺し違えて命を落とす。
 進め方によっては、ゼロが「ロボット破壊プログラム」に覚醒し、エックスと戦う事になるのだが、後のシリーズへと繋がるのはこのエンディングではないのでカット。
 結局、戦場から戻ったのはエックスのみだった。ゼットセイバーをゼロから受け継ぎ、エックスはユーラシアの激突によって荒廃した地上の復興に努めていた。
 しかし、その中で、ゼロの破片を手にした科学者レプリロイド『ゲイト』が、『ゼロ・ナイトメア』を作り出し、世間を騒がせる。ゼロの構造、DNAデータを元に、エックスやゼロを上回る性能を持つレプリロイド『ハイマックス』を作り出したりと、様々な事をする。
 ほぼ再起不能な状態になったはずのゼロも、ワイリーに関わった者の手によってか、復活し、イレギュラーハンターに復帰する。また、ゼロのデータの中から、ゲイトが興味本位で複製したシグマのデータから、シグマは復活してしまう
 そうして、メディアがPS2へと変化するX7。
 レプリロイド同士の争いに嫌気が指したエックスが前線から身を退き、イレギュラーハンターが縮小され、レッドアラートなる自警集団が現れる。その中から、イレギュラーハンターへとやってくる、DNAチェンジが可能な新世代型レプリロイドのアクセル。裏でエックスとゼロのDNAデータを欲していたのはシグマで、レッドアラートもシグマによって操られていた。
 現行のXシリーズ最終章はX8。
 地上の復旧が遅々として進まず、人類は月へ移住する計画が建てられた。その計画のための軌道エレベータ『ヤコブ』と、新世代型レプリロイドの反乱。
 新世代型レプリロイドにはシグマのDNAデータが織り込まれ、「自らの意思でイレギュラーになれる」という、特質を持たされていた。
 恐らく、これは『エックス』と同じなのだろう。「自らの意思でイレギュラーになる」という事は、「自らの意思を保ったまま、人間に反逆できる」という事なのだ。「エックスの持つ危険性」と同義なのである。

 そうして、シグマウィルスを巡るイレギュラー戦争は、サイバーエルフというものの導入によって次第に激化していき、妖精戦争へと発展していく。イレギュラー戦争の後半、常に戦いの前線にいたエックスとゼロのコンビはいつしかエックスのみとなり、ゼロは行方不明となっていた。
 戦争の変わり目から百年、妖精戦争も終結し、人々はエックスの作ったネオ・アルカディアで平穏な生活を送る事ができるようになる。
 しかし、エネルギー資源が枯渇し始め、人間への部分を優先するネオ・アルカディアは不要なレプリロイドをエネルギーの無駄として排除し始める。そうして、イレギュラーとされたレプリロイドはネオ・アルカディアを離れ、レジスタンスを結成し、ネオ・アルカディアと戦い始める。無論、ネオ・アルカディアの警備も厳重で、逃げられたものは多くない。そんなレジスタンスをまとめたのが、人間の科学者『シエル』だった。
 シエルは過去の資料などから、「英雄」エックスと共に百年前に活躍した伝説のレプリロイド、ゼロを探し出し、その封印を解く。
 ゼロは記憶を失いながらも、自身の意志に従ってレジスタンスの最前線に立ってネオ・アルカディアと戦う。
 エックスが自分のDNAデータ(レプリロイドのパーツに含まれる固有のデータ)を元に創ったとされるネオ・アルカディア四天王、「賢将ハルピュイア」「闘将ファーブニル」「妖将レヴィアタン」「隠将ファントム」の四人をも退け、今のエックスがシエルによって生み出された「コピー」である事も判明する中、ゼロは遂にコピーエックスと対峙する。
 本来のエックスは数年前に姿を消しており、コピーエックスはネオ・アルカディアを維持するために生み出されていたのである。
 個人的には、最終決戦でゼロの放つセリフがお気に入りだ。初めてプレイした時にとても感動したのを覚えている。
 そうして、エックスを倒した事で崩壊する施設から脱出したゼロは、ネオ・アルカディアからの凄まじい数の追っ手に単身斬り込んで行く。
 「ゼロ2」では、レジスタンスは新たな場所に移り、エルピスという元ネオ・アルカディアのレプリロイドが司令官になり、ネオ・アルカディアにも今まで以上に対抗できるようになっていた。一方のゼロは一年間、戦い続ける生活を送り、ボロボロになりながらも追っ手を切り伏せて逃げ続けていた。
 やがて力尽きたゼロの前に、ハルピュイアが降り立ち、ゼロをレジスタンスベースの前へと移動させる。
 主であるエックスを失いながらも、それがコピーであると知ったハルピュイアは、エックスの旧友であったゼロをどうすべきか悩んでいたようだ。
 そうして、ベースで治療を受けたゼロはシエルと再会し、現状を知る。
 シエルは、エルピスの持って来たベビーエルフを研究する事で新たなエネルギー資源が開発できるかもしれないと言い、それさえ完成すれば戦う必要はなくなると訴えるが、エルピスはネオ・アルカディアに大きくダメージを与える必要があると主張し、そのための作戦を決行する。
 結果は、四天王によって攻撃部隊は全滅。エルピスも辛うじて一命を取り留めるが、自分の失敗によって強い力を求めるようになり、姿を消してしまう。
 彼を捜索していくうちに、レジスタンスはエルピスがベビーエルフを使って、「妖精戦争」を引き起こした一因となったダークエルフを復活させようとしている事を知る。
 ユグドラシルと呼ばれる、ネオ・アルカディアの神殿の最奥部で、ゼロの目の前でエルピスはエックスのボディを破壊する。エックスはダークエルフを封印するためのパーツとなっていたのだった。そのエックスが破壊された事でダークエルフは復活し、エルピスはその力を取り込んでゼロに戦いを挑む。
 「ゼロ3」では、宇宙から飛来した、ダークエルフと同じ反応を持つ巨大レプリロイド「オメガ」と、それを創り、マザーエルフを改造してダークエルフにした科学者「バイル」が現れる。
 イレギュラー戦争を終わらせるために創られたマザーエルフをダークエルフに改造し、オメガを用いて妖精戦争を引き起こしたバイルは宇宙に追放されていた。だが、ダークエルフが復活した事でバイルは地上へと戻り、コピーエックスをも復元してネオ・アルカディアを乗っ取る。
 逃走しているダークエルフを捕らえるためにネオ・アルカディアの居住区にすらミサイルを撃ち込むバイルに、ハルピュイアは反発。だが、オメガの攻撃よって負傷し、ハルピュイアはレジスタンスベースで治療を受ける。
 ゼロはオメガと戦い、オメガの中身がオリジナルゼロである事を知る。
 自分と全く同じ外観を持つオリジナルゼロと、ゼロは戦う。追い詰められたゼロの前に四天王が現れ、オリジナルゼロを攻撃し、足止めする。今まで取り込まれていたダークエルフも、バイルのプログラムが解除され始める。
 サイバーエルフ化したエックスは「君の体は確かにコピーだけれど、君の心は本物だ」とゼロを後押しする。
 ゼロは、自分のオリジナルボディを斬り捨てた。
 ダークエルフはマザーエルフに戻り、どこへともなく去っていく。
 最後に、優しく声をかけるシエルにゼロが言うセリフ、「ありがとう」と「俺は、俺でしかない。俺は、ゼロだ」が印象的でした。
 現行のゼロシリーズ最終章、「ゼロ4」では、バイルによる圧政によって、ネオ・アルカディアに住む人間さえもが外へと逃げ出していた。
 ゼロはシエル達とともに、そういったキャラバンを助けまわる生活を送っていた。そんな中、「エリア・ゼロ」と呼ばれる、自然が復活し始めている場所がある事を知り、シエル達はそこへ向かう。ジャーナリストの人間、ネージュは最初、ゼロを拒絶する。人間達がレプリロイドを快く思っていない事を受けて、干渉するなと拒絶するが、エリア・ゼロの集落を心配するシエルを見て、エリア・ゼロを破壊しようとするバイルの作戦を知り、ゼロはそれを阻止するために動き出す。
 その「ラグナロク作戦」の隊長だったネオ・アルカディアの戦士クラフトと、ネージュが知り合いである事が判明し、クラフトはネージュを連れ去ってしまう。
 集落の人間は「ネージュが敵とつるんでいた」と言い、助ける事を躊躇っていたが、最終的に、ゼロに救出を依頼する。
 ネージュを救出した事で、集落の人間達はゼロを受け入れるようになる。
 しかし、そんな中でラグナロク作戦の真意が判明する。攻撃衛星ラグナロクを用い、バイルは衛星軌道上からの砲撃でエリア・ゼロを吹き飛ばそうとしていたのだ。
 だが、ゼロやネージュと接したクラフトによって、ラグナロクはネオ・アルカディアへと砲の向きを変えられる。砲撃によってネオ・アルカディアは崩壊し、シエルはレジスタンスに救助活動を指示する。
 ゼロはクラフトを倒すものの、突如ラグナロクの制御が不能となってしまう。ラグナロクはエリア・ゼロに落下するコースへと進んでいた。
 再度ラグナロクに乗り込むゼロの目の前に、バイルが現れ、ラグナロクのコアをアーマーとして身に纏いゼロに勝負を挑む。
 バイルは妖精戦争を起こした罪で、記憶をメモリー化され、体も機械化されていた人間だった。修復ユニットに包まれたバイルは一生死なない体で宇宙を漂うという刑にされていたのである。
 そのバイルを倒すゼロだったが、ラグナロクの落下は止まらない。バイルと一体化したラグナロク・コアを破壊しなければ、エリア・ゼロにラグナロクが落下する。
「守るべき人間を斬るのか、ゼロ?」
 問いかけるバイル。
「俺は悩まない。目の前に敵が現れたなら、叩き切るまでだ」
 ゼロは、コピーエックスを倒し、サイバーエルフ・エックスに告げたセリフを呟き、バイルと戦う。
 ラグナロクは空中で分解し、大気圏との摩擦で燃え尽き、エリア・ゼロは救われた。
 だが、ゼロは戻って来なかった。

 と、ここまで『ロックマンX』と『ロックマンゼロ』を振り返った訳だが、『X』をプレイした者が『ロックマンゼロ』をプレイすると実に面白い。
 『X』の時でも、ゼロには本人も知らない何かが仕組まれている事が示唆されていたが、『ロックマンゼロ』ではそれが上手く物語に織り込まれている。
 『X4』の「エックスエンド」では、エックスがゼロに対し「もし俺がイレギュラーになったら君が処理してくれ」と言っているし、『X8』のエンディングでも、ゼロは「もし二度とシグマが現れないというのが本当なら、そろそろ潮時かもしれんな」と意味深な事を考えている。
 『X5』のゼロエンドで判明する、ワイリーによる「ロボット破壊プログラム」を、ゼロ自身が消し去る事を考えていたわけだ。『X6』の「ゼロエンド」では、自らカプセルに入り、プログラムを消し去るための処置を施そうとしていた。それも、「目覚めるのは百年後」と言われていた。
 スタッフもどうやら『ロックマンゼロ』を考えてのエンディングを用意してきたようだ。
 『リマスタートラック・ロックマンゼロ』のCDシリーズには、この辺のドラマパートなども含まれているし、ライナーノーツにも裏設定が書かれている。
 シエルが、ネオ・アルカディアの遺伝子操作によって生まれた天才児であるという裏設定などもあった。
 話を戻すが、『ゼロシリーズ』では、『ロックマンXシリーズ』と関わっている部分で重大な事が大きく分けて三つある。
 一つは、「ゼロがエックスと戦う」という事だ。結果的にはコピーエックスなわけだが、最終的にはエックスのオリジナルボディも失われてしまう。
 もう一つは、「ゼロがコピーだった」という事である。オリジナルゼロは、ロボット破壊プログラムによって分離したゼロ自身なのかもしれないが、そのオリジナルはオメガという鎧を手に入れ、妖精戦争で大きな被害をもたらした。『リマスタートラック』のドラマパートによれば、オメガを追放した後、ゼロは人間達によって、封印されてしまうようだ。どうやら、オメガがゼロである事が判明した事で、ゼロ自身が危険だと判断されたらしい。
 で、そのオリジナルボディを躊躇う素振りを見せずに斬り捨てるゼロが格好良い。
 最後の一つは、「ゼロがバイルを斬った」という事だ。『ロックマンX』の頃から言われていた事だが、「レプリロイドが人間を殺す事」は勿論「イレギュラー」と認定される。エックスの危険性とは、レプリロイドでありながら悩み、考える事で「人間を滅ぼすという考えを持つ事が可能」という意味合いだと解釈している。そう考えれば、ライト博士に対抗していたワイリーも、同じだけの思考を持てるロボットを開発したとも考えられる。今までの『Xシリーズ』では、エックスやゼロは常にレプリロイドと戦って来た。しかし、ここに来て、「人間がイレギュラーと同じ事をしてゼロの前に立つ」という事態に陥った。
 「人間がイレギュラーと同じ存在になった」という事を見て、ゼロは「イレギュラーハンター」として迷わずバイルを葬る。
 今までにはありえなかった、『ロボットvs人間』の構図をやったところは凄い。しかも、敵はロボットではなく、人間の側なのだ。
 この辺は倫理的に非常に難しいところだが、だからこそ、面白いのだろう。
 シリーズが変わった事で、多少の差異(エックスの自称が「俺」から「僕」になっていたり)も見受けられるが、総じてきちんと地続きになっているので許容範囲内だ。
 デザインも、ライナーノーツで「描き手が違うだけ」と言われていた。
 個人的には、四天王やマザーエルフもいるので続きを出して欲しいが、『ロックマンゼクス』が『インティ・クリエイツ』(ロックマンゼロを製作したところ)で正式に発表されており、現時点で判明している情報では、その世界観は「人間とレプリロイドが平和な世界に共存している」らしく「イレギュラーが現れ始めた」という設定で、望みは薄いようだ。
 仕方がないので、小説を書く事にする。
 いつ公開するかは分からないが。
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