コラム
――ネット上に小説を載せる事――



※注意&警告
今回のコラムの内容には、インターネット上に小説を載せている方々や、インターネット上で小説を読んでいる方々には失礼と思われるであろう内容が含まれています。
キツイ言い方もしています。
不快感や怒りなどの感情を抱く方もいると思われます。
そのため、今回のコラムの閲覧は各自の判断でお願い致します。
ただ、このコラムの執筆者の本心を独断と偏見から書いているだけです。
これが正論とは限りません。
この内容を見て不快感や怒りを抱いたとしても、執筆者は一切の保障を致しません。
予めご了承下さい。



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それでも閲覧するという方は下へとページを移動して文章を閲覧して下さい。











 まず、どこかで聞いた話がある。
「プロ志望の人間にとって、インターネット上に小説を公開する事はやってはならない事だ」
 こういう話だ。
 理由は、「ネット上で得られる感想や批評はためにならない」だとか「実際に本にする際の話のネタを消費する事になる」といったものだ。
 この話は納得できる部分が確かにある。
 少々キツイ言い方になってしまうが、インターネット上で貰える感想や批評はそのほとんどが「面白かった」だとか「つまらなかった」だとかいったものになってしまう。私自身も、読んだ作品の感想や批評をするのは苦手だから、人の事を言えた義理ではないのだが。
 問題は、プロ志望という事で「技術を向上させていかなければならない」という事だ。
 そして、そのために最も手助けとなるのが、「感想・批評」である。
 どこが悪かったのか、どこが良かったのか。それらを知る事で、現在の自分に足りない点、伸ばすべき点が浮かび上がってくる。
 しかし、インターネット上には数多くの人間が閲覧者として存在する。
 極少数にしか知られていないホームページであろうと、検索エンジンに引っ掛かったからたまたま見つけたという理由で入ってくる者もいると思う。アクセスカウンターの存在は、「何回アクセスされたか」であって、「何人の人間が閲覧したか」ではない。同一人物のアクセスも、回数に含まれてしまうのがほとんどだ。重複を防ぐカウンターというものも存在するが、それでも完全に「同一人物からのアクセスをカウントしない」という訳ではない。
 正確な人数が分からないのである。
 そんな中で得られる感想・批評は様々だ。
 個人の好き嫌いもある上に、感想や批評の多くは簡単なものばかりだ。(勿論、ちゃんとした批評を行うサイトもあるが)
 そういった、「良し悪し」だけの批評が、「プロ志望を駄目にする」らしい。
 どこが良くてどこが悪いのか、といった事ではなく、ただ単に「面白かった」だとか「続きが読みたいです」などという感想が多いのは確かだ。面白いと思ったのなら、最後まで読むだろうし、つまらないのであれば最後まで読まずに投げ出して去るだろう。そういう心理を考えれば、大抵の感想は「面白かった」になる。勿論、途中まで読んで「つまらない」と感じた人物がそれを述べてそのまま去る、というのもあるだろう。
 インターネットでは、それが簡単にできるのだから。
 また、インターネット上に存在する小説の多くは「趣味」のものがほとんどだ。それ故に、簡単な感想や批評でも十分なのである。
 同時に、技術力は二の次でも良い。「趣味」という時点で、公開し読んで貰う事が目的なのだから。
 失礼な事だとは思うが、ネット上に存在する小説(リンクを貼って貰った場所の作品など)の多くを私は読めていない。
 正直に薄情すると、それらの小説は、私にはクオリティが低過ぎて読む気が起こらないのである。こんな事を書いたら閲覧者が減ってしまうかもしれないが、事実としてそうなのだ。
 勿論、中には面白いものもあるし、製本化されている中にも読む気の起きないほどレベルの低い作品もある。(最近のライトノベル作家はレベルが低いと言われているが私もその通りだと思っている一人だ)
 ネット上の作品のほとんどが「趣味」であるが故に、文章能力やら内容やらが原因で、私には読む気が起きない。
 もっとも、これも個人的な好き嫌いや偏見に基づいた意見だ。
 なら読まなければ良い、と思うだろうが、全くもってその通りである。まぁ、結局のところ読んでいないわけだから。

 話は戻るが、感想は貰うと嬉しい。流石に、「つまらなかった」という内容の感想は貰うと少しショックだが。
 で、その「面白かった」という感想を貰えれば、誰でも嬉しいはずである。
 私だって嬉しい。自分の書いた作品が肯定されているのだから、嬉しくないはずがない。
 だが、そこに落とし穴がある。
 ただ「面白い」という一言を貰っただけで嬉しい訳だから、感想を受け取る側はやる気が出る。それは良い事なのだが、悪い点の指摘というのは中々存在しない。この、悪い点の指摘というのが、「技術向上」に最も効果があるものだと思う。
 流石に、「ここが駄目だった」「ここはこうするのが良い」という批判的な意見は、受け取ると辛いものだ。だが、悪い部分を見直す事ができるという点では、「ここが良かった」と言われるよりはずっとためになる。
 受け取って辛い批評は、ネット上では中々書けない事だ。

 私がサイトに小説を載せた理由は、「感想が欲しいから」というよりも、「折角書いた作品なのだから誰かに読んでもらいたい」という事の方が大きい。
 受け取った感想がどんなにプロ志望者のためにならなくとも、それが「読んで頂いた証」なのだから、それだけでもサイトに載せた価値があると思っている。
 中にはちゃんとした批評を頂いた方もいる。
 小説を通じて知り合えた同じプロ志望の方もいる。
 基礎的な知識を教えて頂いた方もいる。
 執筆中の作品を推敲する仲間もいる。
 そんな方々と出会えただけでも、私は小説をサイトに載せた事には価値があったと思えるのだ。

 最後に、こんな無礼かつ辛辣極まりない文章を最後まで読んで頂けた事を感謝すると同時に、不愉快にさせてしまった事を深くお詫び致します。
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